藤井王位 19歳初白星、“天敵”豊島竜王に初連勝

[ 2021年7月23日 05:30 ]

第3局で豊島将之竜王(左)に勝ち、感想戦で対局を振り返る藤井聡太王位
Photo By 代表撮影

 藤井聡太王位(19)=棋聖と2冠=に豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=が挑む第62期王位戦7番勝負第3局は22日、神戸市の「中の坊瑞苑」で2日目が指し継がれ、藤井が117手で勝利し2勝1敗とした。19日に誕生日を迎えてからの初白星は天敵・豊島から挙げた初の連勝となった。

 「封じ手前後は失敗したと思っていた。馬を引くのでは働きが悪く、自信がなかった」。戦型は角換わり腰掛け銀。劣勢を意識した藤井は馬を豊島銀と交換する、駒損の攻めに命運を託した。その戦場が飛車を転回させた豊島王の頭上。格言「王飛接近すべからず」の悪形を突き、逆転勝ちした。初対戦から6連敗し、戦前2勝7敗と負け越す豊島からシリーズを先行した。「第4局まで間が空く。その間にしっかり準備したい」。8月18、19日の次局まで、挑戦者で臨む叡王戦が3局ある。王者は豊島。熱い夏はこれから佳境だ。

続きを表示

2021年7月23日のニュース