江戸売り声漫談家・宮田章司さん死去 89歳

[ 2021年6月24日 13:52 ]

 江戸売り声漫談家の宮田章司(みやた・しょうじ、本名山崎安富=やまざき・やすとみ)さんが21日午後9時45分、老衰のため自宅で死去した。89歳。24日、落語芸術協会が発表した。葬儀は近親者によって、執り行われた。

 1933年、東京都生まれ。55年に宮田陽司とのコンビ「陽司・章司」で漫才デビュー。76年にコンビ解消後は、漫談家、司会者として活動。その後、日本で唯一の本格的な「江戸売り声百景」和風漫談家として活躍。朝顔売り、アサリ売り、納豆売り、金魚売り、葉とうがらし売りをはじめ、レパートリーは200超。売り声を切り口に江戸文化を記した書籍や図鑑を執筆、各種媒体への出演をはじめ、2017年1月公開の映画「沈黙-サイレンス-(監督・マーティン・スコセッシ)」にも売り声で出演するなど、江戸売り声の第一人者として幅広い活動を行った。

 2019年7月7日、新宿末広亭の高座が最後の出演となった。

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2021年6月24日のニュース