金子恵美氏 丼いっぱいの情熱と麺がつなげる郷土愛「燕三条系背脂ラーメン」の魅力を世界に発信

[ 2021年5月11日 05:30 ]

モチモチの太麺が合います!と笑顔の金子恵美氏
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 【金子恵美の見つけた新潟】新潟の5大ラーメンは?と東京の人に聞いて、5つ全て答えられる人もいるくらいラーメン王国新潟のイメージは定着してきたと感じます。そのけん引役は?と夫、宮崎に尋ねると「燕三条系背脂ラーメンでしょ」と言われました。

 「ホープ軒」や「らーめん弁慶」といった東京系背脂ラーメンもありますが、燕三条系の元祖「杭州飯店」(燕市)の流れをくむラーメンこそ背脂ラーメンじゃないか、とのこと。そういえば彼は新潟に行くといつも加茂市にある「成龍」さんに必ず行きます。こちらも杭州飯店の流れですね。その話を受けて今回は、燕三条系背脂ラーメンを広めるべく、都内で7店舗展開している「我武者羅」さんに行ってきました。

 訪れた初台店は昨年7月にオープンしたばかり。お客さんとの様子から察するに、既に虜(とりこ)の常連さんも多いよう。中華そば(背脂多め)と脂のせ「あぶライス」を注文。煮干しの上品な香りのするスープを一口。同時に口に入ってくるプルプルの良質な背脂の甘みと玉ねぎの食感が懐かしい。そこに合うのはやっぱりモチモチの太麺。こだわりの超多加水麺。一気にスープまで飲み干す私!

 見附市出身の代表、蓮沼司さんは上京後ホテルやレストランでフレンチのシェフを務め、16年前に東京都渋谷区に第1号のラーメン店をオープンさせ、その後も新潟ご当地ラーメン「濃厚味噌」や「長岡生姜醤油(しょうがじょうゆ)」を東京や世界に展開。数々のラーメンイベントを手がけ、ラーメンWalkerキッチンのスーパーバイザーとして、今やラーメン界全体をけん引する存在。

 今年3月には相模原市に新店舗を立ち上げるなど挑戦は続きます。「郷土愛は人一倍。新潟の良さと食文化の発信にまい進する日々。離れた土地から新潟に活力を与えたい。コロナが収束したら新潟から東京に出てきてほしいし、逆に新潟に人も連れて行きたい。新潟の皆さんもコロナに負けずに頑張って!」と。

 自宅用ラーメンも販売しステイホームにも対応。今度は蓮沼さん考案の燕三条×長岡の背脂生姜醤油ラーメンも食べに行こう!(コメンテーター)

 ◆金子 恵美(かねこ・めぐみ)1978年(昭53)2月27日生まれ、新潟県月潟村(現在の新潟市南区)出身の43歳。月潟小、月潟中、三条高を経て早大に進学。03年にはミス日本関東代表に選出された。07年から新潟市議会議員、10年から新潟県議会議員を経て12年に衆院議員となる。16年に総務政務官に就任。放送行政・IT行政・郵政を担当した。10年間の議員生活を経て現在はテレビコメンテーターとして活躍。昨年10月には著書「許すチカラ」を出版した。

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