テレビ東京「私の夫は冷凍庫に眠っている」怖すぎる狂気シーン「ひるまず」表現

[ 2021年4月24日 19:52 ]

注目ドラマ・プロデューサーインタビュー(上)

第1話で本仮屋ユイカ演じる主人公が白洲迅演じる夫を絞殺する迫真のシーン
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 今月10日にスタートしたテレビ東京の連続ドラマ「私の夫は冷凍庫に眠っている」(土曜後11・25)は「衝撃だった」「怖すぎる」「新鮮!」「これ、アリなの?」などと視聴者からさまざまな声が上がっている。初回は本仮屋ユイカ(33)演じる主人公が夫(白洲迅)の後頭部を酒瓶で殴り、荷物の梱包(こんぽう)用バンドで首を絞めて殺害し、大型冷凍庫にそのまま死体を隠す。この描写が実に生々しかった。

 小説サイト「エブリスタ」に投稿された同名小説が原作。番組プロデューサーの佐々木梢さん(34)はこの漫画版に引かれ、ドラマ案を企画、局に採用された。話題となっている恐怖、狂気のシーンについては「ひるまずに表現しました。監督をはじめ制作陣には“そこをあえて描くのか?”と懸念されましたが、私は“これが肝”と強く押して、脚本を一緒に練り上げさせていただいた」と説明する。

 カニバリズム(人肉嗜食=ししょく=)のシーンも描かれ「原作のキャッチーな部分はしっかりと描いた。そうすることで主人公の生き方が伝わる。ただ怖いだけのドラマではありません」と狙いを明かした。

 その中で、本仮屋の演技が高く評価されており、佐々木プロデューサーは「人殺しのイメージが全くない人が演じた方が狂気がさらに増すと思った。狙い以上の演技をしていただいた」と語る。

 本仮屋はTBSドラマ「3年B組金八先生」の学級委員役に代表されるように、清楚(せいそ)な外見から真面目な優等生を演じることが多かった。今作では、殺したはずなのになぜか翌日に帰ってきた夫と再び生活を始めるサスペンス要素あふれるホラー作品の主人公。殺して冷凍庫に隠した夫の肉を帰ってきた夫に食べさせる衝撃のシーンにも挑んだ。

 佐々木プロデューサーは「本仮屋さん演じる主人公にだったら“殺されてもしようがないかな”と男性の視聴者に思ってもらえるようなきれいで憎めない殺人者になったと思います」と、今後描かれる主人公のバックストーリーについても手応えを感じている。

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