石橋貴明 大物ミュージシャンからの提供曲をボツにした過去「一応憲武と2人で歌ったんですけど」

[ 2020年9月2日 11:08 ]

とんねるず・石橋貴明
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 とんねるずの石橋貴明(58)が1日深夜放送のフジテレビ「石橋、薪を焚べる」(火曜深夜0・35)で、2013年に亡くなったミュージシャンの大瀧詠一さん(享年65)との秘話を明かした。

 この日のゲストは前週(8月25日深夜)に続いて作詞家の松本隆氏(71)。大瀧さんとは日本語ロック草創期の1970年代にバンド「はっぴいえんど」で活動し、解散後も大瀧さんの名作アルバム「A LONG VACATION」(通称ロンバケ)などに詩を提供した。

 ロンバケなどを聞きまくっていた石橋は「実は1回だけ大瀧さんに曲をお願いしたことがあって。会ってもらえないだろうなと思ったんですけど、会ってくれて。福生からエーッというくらいボロボロのローレルに乗って。15、16年、20年くらい前かな…来て」と初対面を回想。「格好いい曲、是非お願いします」と、とんねるずへの作品提供を依頼した。

 大瀧さんは「う~ん、もう書けないんだけよな、石橋君が言っているような曲は」と一度は断ったが、食い下がる石橋に「分かった。ちょっと考えるね」と快諾。1カ月後にスタジオへ行くと、豪華なミュージシャンをそろえてくれていた。「作詞に糸井重里さん。糸井さんもいらしてて。“とりあえず聞いて”」と披露した曲は音頭のような仕上がりで、あまりにもイメージとかけ離れていたという。

 大瀧さんが「だから石橋君、言ったろう。こういうのしか、もう書けないんだよ」と説明しても、石橋は「エーッ、これ、ちょっと違うんですけど、イメージが」と複雑だった様子。「糸井さん来て、詩も書いてあるわ、そうそうたるミュージシャンがいて、一応(木梨)憲武と2人で歌ったんですけど、結局…」と、当時この曲は発売には至らなった。

 それでも大瀧さんは「分かった。全部買い取るから。僕の資料にしておくから」と費用は全額負担してくれたといい、松本氏も「そういうところは男気あるね」と笑顔。

 石橋は「たぶん大瀧さん家のライブラリーに幻の一曲がある」と懐かしそうに振り返った。

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2020年9月2日のニュース