爆問・田中、球児にエール!やっと来た春“流した涙も半年分”「いろんなこと乗り越えたことを自信に」

[ 2020年8月11日 05:30 ]

特別な夏を迎えた球児にエールを送った田中裕二
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 2020年甲子園高校野球交流試合が10日、甲子園球場で開幕した。新型コロナウイルス感染拡大のため、中止となった今春のセンバツに選ばれていた32校が集う大会。お笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二(55)ら芸能界を代表する高校野球好きが“特別な夏”への思いを語った。

 田中は45年以上の高校野球ファン。小学生の頃、当時東海大相模のスターだったプロ野球・巨人の原辰徳監督(62)の活躍をテレビで見て以来、球児の晴れ舞台を毎年、楽しみにしている。今回は中止となったセンバツに出場が決まっていた高校が招待された特殊な大会。そこで目を引いたのは敗れたエースの涙だった。

 第1試合では選手宣誓も行った大分商の川瀬堅斗投手(3年)が「甲子園の雰囲気に負けてしまった」と涙。第2試合ではサヨナラ打を浴びた鳥取城北の阪上陸投手(3年)が号泣した。田中は「センバツ出場が決まってから約半年。“やっと来た春”へのうれしさ、ずっとつらかったという思い、勝ちたかったという気持ちのまざった涙だったのでは。待たされたからこそ、例年以上にこの場所で野球がしたかったっていう思いが強いかもしれない」と、選手の気持ちに寄り添った。

 特にドラフト候補でもある川瀬投手の投球を振り返り「初回に点を取られて尻上がりに良くなっていった。慣れて落ち着けばこれだけの投球ができるのにって悔やまれるでしょうね」と思いやった。

 高校野球はテレビ観戦だけでなく、甲子園にも何度も足を運んで応援してきた。「負けたらおしまいのプレッシャーがミラクルをより引き起こすし、どんなスター選手でも3年しか活躍できない輝きとはかなさがある。今大会もそこは変わらない」と、不変の魅力を語る。ずっと見守っているからこそ、コロナ禍で苦労を強いられる球児たちへの思いが強まる。「10年、20年後には“コロナ世代”って呼ばれるでしょう。センバツも夏の甲子園も中止になって、修学旅行もなくて大変だったってなるけど、共感できることが多いから横のつながりができる。それは大きな財産。いろんなことを乗り越えたことを自信にして一試合でもできることを誇りにしてほしい」。エールを送る声に力がこもった。

 ▼TIM・レッド吉田(京都・東山高で83年夏の甲子園に出場)選手、監督・コーチ、保護者の皆さま、開催できて本当におめでとうございます。一生の思い出、一生の宝物になると思います!みんな勝っても負けても全力で頑張れ~!全試合録画します!

 ▼TIM・ゴルゴ松本(埼玉・熊谷商で85年センバツに出場)気持ちのコントロールが難しい状況で、野球を続けてきた全ての高校球児たちに拍手です。ありがとうございます!今の気持ちを未来に伝えてください。甲子園を目指した日々が君たちを成長させてくれました。一球入魂!全力!甲子園!感謝です~~!命。

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