澤穂希さん「警視庁・捜査一課長」正月SPでドラマ初出演「頭真っ白 台詞飛んで」も内藤剛志は集中力絶賛
2011年のサッカー女子W杯で初優勝した「なでしこジャパン」を主将として牽引したサッカー界のレジェンド・澤穂希さん(41)が3日放送のテレビ朝日「警視庁・捜査一課長 正月スペシャル」(後9・00~11・05)にゲスト出演し、ドラマ初出演を果たすことが2日、分かった。澤さんが演じるのは、殺人事件の第一発見者となるサッカーコーチ・玉賀友代役。過去にCMで演技経験はあるものの、ドラマで本格的に役を演じるのは今回が初。「頑張って台詞を覚えていったつもりでしたが…(主演の)内藤剛志さんを前にすると、とてもオーラがあり、緊張して頭が真っ白になって、台詞が飛んでしまいました」と苦笑いしながらも「図々しくも(笑)また演技したいなと思いました」と女優業に魅了された。
主演の俳優・内藤剛志(64)がヒラ刑事から這い上がってきた“叩き上げ”の捜査一課長・大岩純一を演じる人気シリーズ。今回は“自殺ではないと言い張る遺体”が見つかった――という奇妙な一報が大岩に届くところから始まる。
殺されたのは、8年前に強盗殺人事件で誤認逮捕された過去を持つ元外食チェーン社長・片倉義彦(長谷川朝晴)。彼は廃ビルの屋上から転落死したとみられたが、遺体のそばに落ちていたスマートフォンに「自殺ではない。殺された」と書き残されていた。間もなく事件直後、元捜査一課刑事の“ジンジャー”こと陣内綾(伊藤歩)が現場にいた事実が判明。実は、綾は片倉を誤認逮捕した張本人…。果たして、片倉の死と元刑事・綾の関係は…? やがて、大岩は自らの進退を懸け、綾を捜査に加えるという前代未聞の決断を下す。大岩が刑事人生を賭して挑む“最後の事件”の真相は――。
澤さんは遺体を発見して驚くシーンや大岩らに事情を聴かれて証言するシーンなどに果敢にチャレンジ。過去にCMで演技経験はあるものの、ドラマで本格的に役を演じるのは今回が初。「お話を頂いた時は、ただただビックリしました。経験のないことだったので“私にちゃんとできるんだろうか?台詞を覚えることができるだろうか?皆さんにご迷惑を掛けてしまうのではないか?”など、たくさんの不安がありました。“どうしよう?こんな私が受けても良いものなのか?”と、とても迷いました。でも、悩んでいるということは、挑戦したいっていうことなんだろうなと思い、ありがたくオファーをお受けすることにしました!もともと、刑事ドラマや推理ドラマ、本も大好きでした」と悩みながらも快諾した。
足元に転がってきたサッカーボールを蹴るシーンもあり、ロケ先の公園の一角で撮影チームに囲まれながらのシュートとなったが、いとも簡単に“神ゴール”。事件現場に出くわすというシーンは「実際に遺体を見た経験がないので、どう演技をしたら良いのかと難しかったですが…監督が『こういう感じでやってみてはどうですか?』と何度も教えてくださったので、自分なりに頑張って演技してみました。ド素人で緊張している私に、監督さんはじめ、内藤剛志さん、金田明夫さん、スタッフの皆さんが声をかけてくださり、演技の指導をしてくださったり、場の雰囲気を明るくしてくださり、本当に楽しかったです。本当に優しくて『何回間違えても撮り直せるし、気にせずリラックスしてやって大丈夫だよ』と言ってくださいました。図々しくも(笑)また演技したいなと思いました。また機会があるとすれば…『警視庁・捜査一課長』に出演したいです。他のドラマには出演したことがないので、他の現場の雰囲気は分かりませんが、今回とても楽しく良い経験をさせていただきましたし、何より内藤剛志さんとのお仕事が楽しかったです。ありがとうございました」と充実感いっぱいの笑顔を浮かべた。
内藤は「澤さんとは初めてお話ししたのですが、とてもにこやかでハッピーなオーラをまとっていらっしゃる方。この笑顔のやさしい女性が厳しい世界でトップを獲ったとは、にわかには信じられないぐらいでした。ましてやチームをまとめるというのは、自分の技術以上のものが必要だと思うので…。でも、澤さんが持っていらっしゃる“空気感”みたいなものが、きっとチームを動かしていたんだろうなと思いました。セリフも長めでしたが、しっかり演技してくださって、世界を相手に闘った人って、やっぱりスゴいなと思いました。何事からも逃げたりせず、自分を追い詰めて集中力を高めてきた方だからこその演技でした」と澤さんの初挑戦を絶賛。
「待ち時間には僕らおっさん俳優たちにサッカーの話をしてくれて、しかも劇中でシュートまで披露してくれるなんて…澤さんは女性ですけど、まさに日本の“ヒーロー的存在”ですよね。2ショットの写真も撮ってもらって、僕の宝物が増えました(笑)」と大喜びし「視聴者の皆さんには画面からレジェンドの力強さ、スゴさを感じていただけるのではないかな。澤さんが登場してくださることにより、お正月にふさわしい、ハッピーでおめでたい気持ちを皆さんに味わっていただければ、うれしいですね」と澤さんが作品にもたらした存在感に手応えを示した。
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