中村雅俊 “幻のデビュー曲”を語り目に涙「これがなければ今の中村もいない」

[ 2019年11月27日 21:11 ]

俳優で歌手の中村雅俊
Photo By スポニチ

 俳優で歌手の中村雅俊(68)が27日放送のテレビ朝日「あいつ今何してる? SP」(後7・0)に出演。1974年のデビュー曲「ふれあい」の前に発売を目指したがボツとなった“幻の楽曲”の存在について語った。

 慶大在学中の73年にフォーク調の「別れの劇」という曲で歌手デビューする話があったという中村。録音を済ませプロデューサーがレコード会社に売り込みに行ったそうだが、「全部ダメだった」と明かし、「もともと俺は役者なろうと思っていたから、落ち込んでいないからって言いながらも、落ち込んでいて…」と心境を振り返った。翌74年に日本テレビ系「われら青春!」でドラマ初主演、挿入歌「ふれあい」も大ヒットした。「もし俺がその曲(別れの劇)で歌手としてデビューしていたら、今の自分のポジションがどうなっていたのか分からない。役者という道がなかったかも」としみじみ語った。

 “幻のデビュー曲”を作詞・作曲したのが、「山口さんちのツトム君」などを手掛けたことで知られる、みなみらんぼうさん(74)。らんぼうさんは「別れの劇」のタイトルを「ウイスキーの小瓶」に変更し、自ら歌唱しシングル曲として発売した。番組にVTR出演したらんぼうさんは、「(俳優の)田中健さんと仕事をすることがあって話していたら、『中村雅俊さんがよく、らんぼうさんのウイスキーの小瓶を歌うんです、これが僕の幻のデビュー曲です』って言って。これを聞いたとき涙が出た」とのエピソードを披露した。

 スタジオでこの模様を見ていた中村は目に涙を浮かべ、「人生って…、これ(別れの劇)がなければ今の中村もいないし。出会いに感謝って言葉は、深い意味合いがあるんだと思います」と話し、感慨深げだった。

続きを表示

2019年11月27日のニュース