吉本新喜劇の世界ツアー、シンガポールで開幕! 座長・小籔大興奮「歓声は日本以上」

[ 2019年11月4日 05:30 ]

マーライオンの前で成功を誓う(前列左から)小籔や川畑ら新喜劇メンバー
Photo By スポニチ

 吉本新喜劇の創立60周年を記念した世界ツアーがシンガポールで3日に開幕した。座長の小籔千豊(46)は「歓声が日本以上にあって新喜劇が大好きな方がいっぱいいてくれていると感じた」とスベリ知らずの反応に大喜び。同地での劇場設立を訴えた。

 シンガポール国立大学内の劇場で2回公演を開催し、チケットも即日完売。山奥の寺を舞台にした新喜劇では、1メートル88の小籔が小学3年の子供に扮し、マドンナ宇都宮まき(37)との結婚に悩む修行見習いの川畑泰史(52)との掛け合いで爆笑を誘った。

 島田珠代(49)が、男の股間を指ではじいて「チーン!」と叫ぶ定番ギャグを披露するなど、テレビの放送もないシンガポールにコテコテの笑いで新風を吹き込んだ形。小籔は「個人的にも大好きな国なので年1回ペースで公演をしていきたい。毎回劇場を探すのも大変になるので、吉本興業に建ててもらえるようにお願いしたいと思います」と力を込めた。

 新喜劇では3月から全国ツアーをスタート。全国47都道府県で93公演を行い約14万人を集めた。世界ツアーはシンガポールも含め、中国、マレーシア、インドネシア、タイの5カ国をサーキット。来年以降はアジア以外の開催も検討している。

 4座長の一人である川畑も「これを期に新喜劇がどんどん海外に出て笑いを届けていきたい!」と鼻息も荒い。関係者によると、海外公演を成功させ、改めて日本全国で新喜劇の知名度をアップさせていく考えだ。

 吉本では1959年3月に戦後初となる演芸の常設劇場「うめだ花月」を大阪にオープン。目玉企画が「吉本ヴァラエティ」で、のちに「吉本新喜劇」となった。ワールドツアーのサブタイトルは「60周年それがどうした!」。コテコテの伝統芸はそのままに、すでに次の節目を見据えて動き始めている。

続きを表示

この記事のフォト

2019年11月4日のニュース