「いだてん」また大河歴代最低更新3・7% ついに5%割れ ラグビーW杯・日本戦が裏で…

[ 2019年10月15日 09:15 ]

東京・渋谷区のNHK社屋
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 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の第39話が13日に放送され、平均視聴率は3・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが15日、分かった。日本初の決勝トーナメント進出が懸かった裏番組の日本テレビ「ラグビーW杯 日本×スコットランド」(後7・30~9・54)が平均39・2%と高視聴率を記録したため、第32話(8月25日)の5・0%を1・3ポイント下回り、自らの大河ワースト記録を再び更新した。

 初回(1月6日)=15・5%と好発進しながら、第6話(2月10日)=9・9%と1桁転落。以降、34回連続の1桁と苦戦している。

 第16話(4月28日)の7・1%で2012年「平清盛」の7・3%を下回り、大河歴代最低記録を更新。第22話(6月9日)の6・7%、第30話(8月11日)の5・9%、第32話(8月25日)の5・0%と大河ワースト記録を塗り替え、今回が5度目となった。

 この夜も裏番組にラグビーW杯・日本戦がありながら、放送終了15分後の午後9時の時点で「志ん生」がツイッターのトレンド入り、「美川」「圓生」「小松勝」がYahoo!リアルタイム検索の上位に。毎回、複数の関連ワードでインターネット上が賑わい、Yahoo!テレビの星取りも平均3・76点(5点満点)(15日現在)と高評価だが、リアルタイムの世帯視聴率には結び付いていない。

 今月20日に予定していた第40話は休止。当初、BS―1で予定していたラグビーW杯準々決勝「日本×南アフリカ」(後7・10~9・50)を地上波・総合テレビで放送する。第40話は27日に変更。最終章「1964年東京五輪招致編」に突入する。

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(49)がダブル主演を務める大河ドラマ58作目の「いだてん」は、1986年「いのち」以来33年ぶりの“近現代大河”。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏が大河脚本に初挑戦し、オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。

 勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。「昭和の大名人」と呼ばれる落語家・古今亭志ん生(1890~1973)が物語をナビゲート。志ん生役にビートたけし(72)、若き日の志ん生・美濃部孝蔵役に俳優の森山未來(35)を起用した。 

 第39話は「懐かしの満州」。五りん(神木隆之介)が志ん生に弟子入りするきっかけになった父・小松勝(仲野太賀)の形見の絵ハガキに「志ん生の『富久』は絶品」と書かれていた理由が明かされるなど、初回からの“壮大な伏線”が回収された。

 脳出血を起こして倒れた志ん生(ビートたけし)は一命を取り留め、弟子の五りん(神木)に、戦争中に満州へ兵士たちの慰問興行に行った時のことを語りだす。三遊亭圓生(中村七之助)と共に満州を巡っていた孝蔵(森山)は、小松勝(仲野)と出会っていた。やがて終戦。孝蔵の妻・おりん(夏帆)は帰国しない夫の無事を占ってもらおうと、日本橋のバー「ローズ」を訪ねるが、そこに田畑(阿部)が現れる…という展開だった。

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2019年10月15日のニュース