尾野真千子 悪女は「憧れ」も…共演者が見た意外な一面

[ 2019年10月1日 17:20 ]

ドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠」の試写会に出席した尾野真千子
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 女優の尾野真千子(37)が主演するNHK BSプレミアムの連続ドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠」(日曜後10・00)の試写会が1日、都内で開かれた。

 「牡丹燈籠」は、恋い焦がれて亡くなった美しい娘の幽霊が、愛しい相手のもとに夜な夜な現れる怪談として有名。原作は初代三遊亭圓朝による全22章の長編落語で、高座では3~4日を要するとされる。男女の色欲が生々しく交錯するドロドロの人間ドラマと、20年間にもわたる仇討ちなどの全編を初めて映像化して、新たな視点と演出で描く。

 尾野は主君を殺し、家の乗っ取りを策する奥方付き侍女役。愛した相手には一途で呪い殺してしまうくらいに執念深い悪女ぶりについては、演じてみて「分かりたくはないんですが、分かってしまう」と同性として一定の理解を示した。

 「女だから、そういうドロドロしたものって、あればあるほど魅力的に見えるのかなとも思いますし。だから、ちょっとした憧れであったりもするんです。悪女と呼ばれるものが」とも。壮絶な役のキャラクターについて共感できるかどうかについては、「分かるな、が半面。分かりたくないな、が半面って感じです」と複雑そうな表情で答えた。

 密通の不義を犯す旗本の放蕩息子を演じる柄本佑(32)とは、濃厚なラブシーンもある。柄本は、尾野の意外?な一面を紹介。「この方(尾野)、山の中でお育ちになられた方で、食える草と食えない草を山の中に行くと意気揚々としゃべるわけです」と、雑草を見分けられる能力に驚いたという。

 「『これ食べれるなぁ』『あれも食べれる』とか言って。ある日、撮影中に一度ご実家に帰られた時の写メを見せてもらったんですよ。山椒を採っている時に網みたいなものを被っていて。女優さんを辞めた人がオーガニックな生活をしている感じの。ちょっと怖かったですね」と明かした後で、「素敵でした」と言い直した。

 すぐ横で尾野は「あれが普通なんです」と返した。尾野は奈良県吉野郡吉野村(現・五條市)出身。

これにはも同席した若葉竜也(30)と上白石萌音(21)も爆笑した。

 放送は全4回で、第1回のみ30分延長して79分。

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2019年10月1日のニュース