「いだてん」星野源が再登場、嘉納治五郎“最後の大舞台”への思い語る

[ 2019年9月29日 08:30 ]

嘉納治五郎を演じる役所広司(右)と平沢和重役の星野源(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「いだてん」(日曜後8・00)で1964年の東京五輪の招致スピーチを行ったジャーナリスト平沢和重を演じる歌手で俳優の星野源(38)が29日放送の第37話で再登場する。

 星野が演じる平沢和重は、1959年に独ミュンヘンで開かれたIOC総会で、64年の東京大会招致に向けた最終スピーチを行った人物。伝説のスピーチシーンは1月6日放送の第1回に登場。「今こそ、五輪を、五輪の紋章に表された第5の大陸、アジアに導く時ではないか」などと、星野は視聴者が驚くほどの流ちょうな英語でスピーチ場面を演じた。

 平沢がスピーチを行ったきっかけは、日本人の五輪出場に尽力した講道館柔道創始者・嘉納治五郎(役所広司)との関係。外交官時代の38年、カナダから日本に向かう船の中で嘉納と偶然出会うことになる。

 29日放送の第37話「最後の晩餐(ばんさん)」では嘉納の“最後の大舞台”が描かれる。星野が放送前に第37話の見どころや現場の雰囲気を語った。

 「嘉納治五郎を演じる役所さんの収録も終盤だったので、送り出すムードが現場にありました。治五郎さんは初回からほぼ毎回出られていて、撮影期間も長い。スタッフの皆さんもそうですし、ご本人にも“終わるな”という感じがあって、その空気が大河ならではというか、1年間の重みを感じました」とコメント。

 「平沢は何も知らずにたまたま治五郎さんに出会っただけなんですけれど、“面白いことをやるんだ”という感じが真に迫るものがあって。思いを託されたというか、後に平沢さんがなぜ招致のスピーチ(第1回で登場)を引き受けたのかという理由が分かった気がします」と役柄への思いを述べた。

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