山根明氏「あおり犯、ウチで更生させる」新団体WYBC設立前に意気込み語る

[ 2019年8月29日 11:32 ]

日本ボクシング連盟前会長・山根明氏と世界WSCSヘビー級王者・高橋知哉
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 昨年8月に日本ボクシング連盟の会長職を辞任した山根明前会長(79)が大阪市内でスポニチ本紙取材に応じ、来月末に約1年2カ月ぶりにボクシング界に復帰するのを前に現在の胸中を明かした。

 サングラスの奥の鋭い眼光と威圧感は、過去の反社会的勢力との関係を問われた辞任騒動当時のまま。だが口を開くと表情がほころんだ。「ボクシングにはもうタッチしたくなかったが、コイツにほれた。出会って2日目から孫のように感じたし野望もある」。7年あまり君臨したボクシング組織のトップに返り咲く感慨もあろう。隣に座る5カ月前に知り合ったばかりという格闘家・高橋知哉(31)に目を細めた。

 「1国1コミッション」を掲げるJBCと別組織のプロボクシングの新団体「WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)」設立と、9月29日に京都市でのヘビー級世界統一戦実施の発表会見を近日中に開く。その統一戦でブラジルの格闘家と初代王者を懸けて戦うのが高橋だ。

 子供の頃から「けんかが大好き」で中学2年でジムに殴り込みを掛け、現役の東洋太平洋王者にボコボコにされたこともあるという高橋に「ちょっと横道にずれた人間の方が大成する」と、山根氏は期待を寄せた。

 「100歳まで生きないとね」と語る今後の人生では、ボクシングによる更生への手助けにも関心があるようだ。茨城県・常磐自動車道でのあおり運転殴打事件で逮捕された宮崎文夫容疑者(43)にも興味を寄せ、「うちの団体で更生したらいい。グローブつけてスパーリングでもやらせたら」と語っていた。

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