「なつぞら」夕見子人気の福地桃子“凱旋”始球式!草刈おんじも登場の異例演出「戻って来い」「ただいま」

[ 2019年7月19日 17:40 ]

<日・ロ>ファーストピッチを務めたNHK朝ドラ「なつぞら」夕見子役の福地桃子(撮影・高橋茂夫)
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 NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)でヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)が引き取られた柴田家の長女・夕見子を好演して話題の女優・福地桃子(21)が19日、日本ハム―ロッテ戦(札幌ドーム)の試合前に行われたファーストピッチセレモニーに参加した。

 多忙の合間を縫い、公園などで練習を行ってきたが、投球はワンバウンド。「初めての球場だったので、迫力や全体の広さに圧倒されました。悔しいです。先週も札幌の公園で練習して気合十分だったんですが。また機会があればリベンジしたいです」と振り返った。

 節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡し、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 この日放送の第95回。駆け落ちした夕見子(福地)は恋人・高山(須藤蓮)から「だいたい、夕見はオレのことが好きでないべさ。いっつも計算高くて、偉そうで。オレに対する優しさなんて、一つも感じたことなかったからな」「自由になって飯も作れん女と結婚したって、しようがねぇべ!」などとなじられ、破局。孫娘を連れ戻そうと上京し、おでん屋・風車を訪れた祖父・泰樹(草刈正雄)は、その口論を立ち聞きし、高山に痛烈な左フックをお見舞い。「夕見子、迎えに来た。一緒に帰るべ」。抱きつく孫娘を受け止め“奪還”に成功した。

 この日のファーストピッチセレモニーは、ストーリー展開に絡めた異例の演出も。ドラマオープニングのタイトルバック、ダイジェストの後、草刈演じる泰樹が大型ビジョンに映し出され「夕見子、北海道に戻って来い」。その後、福地が「じいちゃん、帰って来たよー!ただいまー!」とドラマの主題歌、スピッツの「優しいあの子」とともにグラウンドに現れた。

 背番号は朝ドラ100作目にちなみ「100」。山なりのワンバウンド投球を披露した。泰樹の「早く家に戻って来なさい」に、福地は「じいちゃん、ありがとう!」と引き揚げた。福地は「皆さんの温かい声が飛んできました。それはここでしか感じられなかったと思います。馴染みのある音楽で一体感が生まれて、リラックスして入れました」とファンの声援に感謝していた。

 福地演じる夕見子は酪農家の長女ながら、当時の女性としては珍しく大学進学を目指し、見事、名門・北海道大学に合格した。芯が強く、ストレートな物言いをし、なつに対する“ツンデレぶり”なども反響を呼び、人気沸騰。ドラマの舞台が十勝から東京・新宿に移り、出番が減るとインターネット上で“夕見子ロス”が叫ばれるほどだった。第53話(5月31日)、東洋動画入社が決まったなつに祝福の電話をかけるシーンに久々に登場し、短時間ながら夕見子がツイッターのトレンドに入った。 

 夕見子人気から、6月8日には福地が“母校”の学園祭「第61回北大祭」にトークショーのゲストとして招かれ、想定の約5倍という約1000人の観客が殺到。そして今回、ついにファーストピッチセレモニーも決まった。母方の祖母が札幌在住と、もともと北の大地に縁がある。

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