勸玄君 お見事!4分の早口セリフノーミス 海老蔵「この人凄い。涙とまらない」

[ 2019年7月5日 05:30 ]

昼の部「外郎売」に出演した市川海老蔵(左)と堀越勸玄くん(C)松竹
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が4日、東京・歌舞伎座で「七月大歌舞伎」(28日まで)の初日を迎えた。昼の部「外郎売(ういろううり)」では、長男の堀越勸玄(かんげん)くん(6)が貴甘坊(きかんぼう)役に挑戦。約4分にわたる早口せりふを、つっかえることなく完璧に披露した。

 海老蔵が「そもそも早口の始まりは…」と水を向けると、勸玄くんのせりふが始まった。会場が静寂に包まれる中「武具馬具武具馬具三(み)ぶぐばぐ、合わせて武具馬具六(む)ぶぐばぐ」など早口言葉を連発。海老蔵がかたわらで見守る中、長ぜりふを終えると、約2000人の観客が万雷の拍手を送った。その後も親子で見えを切ったり、立ち回りも披露するなど6歳とは思えない堂々の演技を見せた。

 「外郎売」は市川宗家のお家芸。1985年、海老蔵が七代目市川新之助を名乗って初舞台を踏んだ際に上演された。アナウンサーや声優の滑舌練習などにも使用される長ぜりふが見どころの一つ。この日は、当時7歳だった海老蔵が披露したものと全く同じ台本に、勸玄くんが1歳早く挑戦した。歌舞伎関係者によると、勸玄くんは幼少の頃から「外郎売」のDVDを熱心に見ていたという。

 来年5月に八代目市川新之助を襲名。1年早いタイミングでの外郎売挑戦となったことについて、海老蔵は「私よりも先に進んでほしいから」と理由を明かしていた。日頃から家でも練習していたといい「早口言葉は私の時よりうまい。私が6歳の時と比べてはるかに大人です」と語っていた。

 この日海老蔵は、昼の部終了後に自身のブログを更新。「この人、凄いです。見てほしいです。もう涙とまらない」とつづり、息子の雄姿を褒め称えた。

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2019年7月5日のニュース