世界遺産ポンペイの歴史覆す大発見「世界ふしぎ発見!」が初取材 その現場の様子は…

[ 2019年6月29日 10:00 ]

ミステリーハンターに初挑戦したモデルでエッセイストの華恵(C)TBS
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 29日放送のTBS「世界ふしぎ発見!」(土曜後9・00)で、南イタリアの世界遺産・ポンペイ遺跡の歴史的新事実を放送する。西暦79年ヴェスヴィオ山の噴火により一夜にして火山灰に埋もれた悲劇の街は、18世紀に発掘作業が始まり、300年経った今もなお発掘作業が続いている。昨年新たに発掘が開始された現場を海外メディアとして初めて取材し、歴史を書き直すほどの新事実を発見。超貴重な映像を、世界に先駆けて明かす。

 ポンペイの街を襲った噴火は、これまで上流階級がバカンスで訪れる夏真っ盛りの8月24日発生し、多くの上流階級の人々が犠牲になったというのが定説になっていた。8・24はポンペイ最後の日として今も語り継がれているが、最新の発掘によってその事実が覆されようとしている。

 今回ディレクターを務める阿部修英氏が、この噴火日に関する大発見があったことを確認。現地イタリア以外では公開されていない情報ということで、発掘現場の責任者に何度もアタックした。その熱意と、実績のある「世界ふしぎ発見!」の取材ということで特別に許可がおり、この発掘現場に海外メディアとして初めて足を踏み入れることに成功した。

 ミステリーハンターにはモデル、エッセイスト、インタビュアーとして多方面で活躍する華恵(28)を起用。今回がミステリーハンター初挑戦となる華恵は「ミステリーハンターは視聴者をいざなう人だと私は思っていたので、その役割は大変だろうなと思っていました。できるのかな…と不安は感じました」と話すが、過去に歴史番組でタッグを組んだ阿部氏は「ポンペイって、言ったことがなくても何となく名前は知っているじゃないですか。そんな有名な地を新しく紹介するにはどうしたらいいかと考えて、行ったことのない人の目線で見て欲しいなと思いました」と起用理由を説明。華恵はその期待に応え、“生きる遺跡”ポンペイの生活感や息遣いが伝わるVTRを見事に作り上げた。

 華恵は初めて訪れるポンペイに「“タイムスリップってあるのかな”って、チラッと頭をかすめる場所だなと凄く思いました。家があって、食堂があって、クリーニング屋さんがあって…衣食住が残っていて、貴族の場所でなく庶民が暮らしていた場所なので、ここにタイムスリップしても暮らせるなあ、と。今の生活と、感覚が一緒なんです」と率直な感想をコメント。そんな華恵の立ち居振る舞いに阿部氏は「華恵さんは、どこかに入っていくときに、人がいなくても“失礼します”と一言発してから進んでいくんです。たとえ誰もいなくても、人の気配が感じられる場所だからそう言ってるんじゃないかと。スタジオでは藤井隆さんがおっしゃっていたし、実は収録後に黒柳徹子さんもおっしゃっていた。“まだ人が住んでるんじゃないかと思えた、遺跡が生きてるのを感じた”と。ちょっとお邪魔させていただきます、という感じのする遺跡というのが分かる」と話すように、言葉だけでなくしぐさからも遺跡の様子を視聴者に届ける。

 この発掘現場には世界的に有名な考古学者が帯同したが、予定がなかなか合わず、5日間のロケのうち初日に撮るはずだった撮影がずれ込み、ようやく撮れたのが4日目のギリギリのタイミングだった。そんな状況を華恵は「色々ポンペイのことを知っていきながら最後に発見を知るという、順番的に番組と同じような…視聴者の方が見るのと同じような順番で最後に興奮が待っていたので、それはとても楽しかった」と視聴者目線で撮影できたことを喜び、歴史を変えてしまう新発見の壁については「大発見を見た感動がすぐにはやってこなかった。時間差で感動がくる。鮮明過ぎて、違和感がなくて…」と当時の感覚を振り返った。

 観光地化されていて、世界中の人々が訪れるような遺跡を初めて訪れたという華恵。「遺跡に触れてみて、そこに生きてた方々の息遣いが感じられるのに会えない、というのはこんなにももどかしいのかと思いました」と生きる遺跡への思いを馳せた。

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