元「雅夢」三浦和人が7年ぶりシングル 中高年の応援歌で千の風に続け

[ 2019年6月24日 09:17 ]

三浦和人「きのう きょう あす」のジャケット
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 ヒット曲「愛はかげろう」で知られるフォークデュオ「雅夢」の元メンバー・三浦和人(61)の新曲「きのう きょう あす」が“中高年の応援歌”と話題になっている。先月15日に三浦の7年ぶりのシングルとして発売されて以降、還暦世代を中心にジワジワと浸透している。

 ♪この道を歩いてよかった もう一度 もう一度 自分にありがとう――。自分への感謝を歌う同曲。「自分にありがとう」という言葉への反響が大きく、還暦を過ぎた三浦と同世代を中心に話題になり、レコード会社担当者は「カラオケのリクエストが伸びており、ヒットの兆しを見せている」と話した。

 作詞は直木賞作家の巨匠・五木寛之氏。作曲は芥川賞作家で「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる新井満氏。元々は17年10月に発売された新井氏のアルバム「雷神」に収録された曲だ。この曲を聴いた音楽評論家の富澤一誠氏が感動し「もっと多くの人にこの曲を伝えたい」とカバーを企画。自らプロデューサーとなって歌手を選定。還暦世代であり、曲に深みを与えられる存在として、三浦に白羽の矢を立てた。

 哀感のある三浦の歌声とノスタルジックなメロディーが、聴く者の胸を打つ。三浦は「一緒の時代を生きてきたあなたの応援歌です。ぜひ、この歌を一緒に歌ってください」とアピールした。

 富澤氏は「第4コーナーを回って直線コースに入って、初めて自分なりの“人生のゴール”が見える。その時、ホッとするとともにもうひと息頑張ろうと自分自身を鼓舞する。この曲はそんな自分自身に対するエールソング」と解説した。秋川雅史(51)が歌った06年の「千の風になって」は130万枚の大ヒット。“あなたへの応援歌”も続くか注目が集まる。

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2019年6月24日のニュース