舌がん闘病中に…堀ちえみ 食道がん「普通なら見過ごしてしまう位置」

[ 2019年4月16日 05:30 ]

堀ちえみ
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 2月に舌がんの手術を受けたタレントの堀ちえみ(52)が15日、ブログで、ステージ1の食道がんが見つかり、入院したことを明かした。16日に内視鏡手術で腫瘍を取り除く。

 舌がんの転移や再発ではなく、前回の入院中に胃カメラの検査で見つかった腫瘍が食道がんと診断された。「幸いにして早期発見。普通なら見過ごしてしまう位置に、あったそうです。自覚症状も全くありませんでしたので、自分でも驚きました」とつづった。

 堀は2月19日にブログでステージ4の口腔がんと頸部(けいぶ)リンパ節への転移を公表し、都内の病院に入院。同22日に11時間にわたる手術を受けた。今回は早期発見のため手術時間は30分から1時間の見込みで、約1週間の入院となる。夫からは「今このタイミングで検査を受けてラッキーだったんだ」「少しでもタイミングがずれていたら見つかっていなかった」と声を掛けられ「この言葉にとても救われました」と感謝した。

 舌がんについては、3月の病理検査で医師から「全て取り切れた」と説明を受けていた。新たにがんが見つかったことで落ち込んでいたが、子供たちからも「早く見つかって良かったね!」と言われ「ホッとしました」と心境を述べた。

 堀は2月の手術以降、経過をブログで報告。術後初めて声が出せたことや、コーヒーを飲んだり、5キロのウオーキングを行ったことなどを明かしており、3月26日に退院した。

 関係者によると「経過は良好で、食事や家事など徐々にできることが増えることを喜んでいた」という。今月14日には家族と焼き肉店を訪れていた。

 舌がんを公表した際には「私は負けません。力いっぱい闘って、必ず戻って来ます」とコメント。今回も「また癌(がん)が見つかったけど、それでも自分の身体が愛(いと)おしいです。いろいろな病気を経験してきましたが、全て無意味ではないと思っています。頑張ります!」と前を向いた。 

 ▼食道がん 食道の内面を覆っている粘膜の表面にでき、食道内にいくつも同時に発生することもある。ステージ1はがんが粘膜下層にとどまっている状態。初期には自覚症状がなく、進行するに従い、飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛みなどの症状が出る。発生の主な要因は喫煙と飲酒。全国がんセンター協議会の生存率共同調査によるとステージ1の5年生存率は86・3%。また食道がんと舌がんが含まれる頭頸部がんの重複率は10~15%とされている。

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2019年4月16日のニュース