木村拓哉 東日本大震災を極寒の根室で体験「本当に怖かったけど…」 行動力にチュート徳井も感嘆

[ 2019年3月10日 13:50 ]

木村拓哉
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 俳優の木村拓哉(46)が9日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。TBSドラマ「南極物語」(2011年)での撮影で体験した東日本大震災について語った。

 根室には「マイナス17度ぐらいの状況の中で、結構いました、長い間」と木村。「福澤(克雄)さんって監督がちょっとおかしい人で、真っ暗で吹雪いちゃって、前が一切見えないというホワイトアウトって現象で、もう撮影できないなと思っていたら、(監督が)『木村さん、最高です!』『吹雪いてます』『じゃあ、犬ぞり行きましょう』って言ってきて」と苦笑。「現地の人にも深呼吸は絶対しないでくださいって言われて。肺が凍っちゃうから。それでも監督が『ダッシュしましょう!』って。そういうシーンを撮った後は(肺が)痛い痛い痛いってなった」と過酷な撮影を振り返った。

 2011年3月11日、東日本大震災の当日も根室で撮影に臨んでいたという木村。根室でも震度3を記録。海とつながっている汽水湖で撮影していたといい、「すべてが(氷で)真っ白ってところで撮影していたら、本番中に、グワーッて揺れて。津波警報が鳴りだして、これは撮影している場合じゃない、避難しようってなった」。その時の状況について、当時のチーフADの「真っ先にキャストを避難させた。すると、木村さん自らスノーモービルを運転して再び湖に戻ってきた。木村さんが率先して、出演者、女性スタッフ、機材と順に高台まで運んでくれた。スタッフは止めたが『スタッフも俳優も関係ないから』と言った」という証言を紹介。木村は「現場にまだ機材もあるし、スタッフも全員残っているし、ダメでしょ?って戻った。本当に怖かったけど、自分が先に(避難する)という頭にはならなかったかな」と回顧。全員が避難した後、根室にも2・8メートルの津波が押し寄せた。実際に、スタッフが翌日確認すると、撮影していた湖の氷はなくなっていたといい、「(津波が)来てたってことですよね」と振り返った。

 番組MCの「チュートリアル」の徳井義実(43)も「すごいな」と木村の行動力に感嘆の声を上げた。

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