105周年を迎えた宝塚歌劇団、雪組東京公演「ファントム」開幕

[ 2019年1月2日 18:35 ]

望海風斗(左)と真彩希帆
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 創立105周年を迎えた宝塚歌劇団の雪組公演「ファントム」(潤色・演出/中村一徳)が2日、東京宝塚劇場で開幕した。

 「ファントム」は、ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」をもとに宝塚では2004年宙組で初演され高評価を得た。その後、06年、11年に花組で上演され宝塚を代表する作品となった。7年ぶりの再演となる今回は、宝塚きっての“歌うまコンビ”望海風斗(のぞみ・ふうと)と真彩希帆(まあや・きほ)が演じるとあって、大きな期待が寄せられた。

 花組公演で過去2回の出演経験があるトップスターの望海は「いつか主人公のファントムを演じたかった」という“望み”がかない持ち前の歌唱力を披露。「大作ミュージカルなので難しいところがたくさんある。音楽に導いてもらって芝居も深まっていくことを感じる。1曲1曲に(音楽を手掛けた)モーリー(イェストン)さんの愛を感じるので、悲しい結末ではあるが温かい気持ちになれるところがこの作品のいいところだと改めて感じた」と作品への思いを語った。

 トップ娘役の真彩は、天使の歌声のクリスティーヌが乗り移ったかのように役を演じている。「クリスティーヌは近いようで遠くとても難しい役。いろいろな人に出会ってから成長していくので、その過程を大切にしていきたい」と抱負を語った。また、望海の歌声に真彩は「気絶しているシーンで望海さんの歌を聴いているのですが、本当に素晴らしくて起き上がってしまいそうです」と絶賛していた。

 トップコンビの魅力が詰まった作品で新しい年を迎えた雪組の勢いは止まらないようだ。公演は2月10日まで。

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