沢田研二ドタキャン騒動 ファンは擁護も…年明けに控える“正念場”

[ 2018年12月20日 11:00 ]

10月17日のさいたまスーパーアリーナ公演を直前でキャンセルし騒動となった沢田研二
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 【芸能 激動2018(8)】世間をにぎわせた沢田研二(70)のドタキャン騒動。10月のさいたまスーパーアリーナ(SA)公演を、空席が目立つとして開演1時間前に中止。代替公演の開催を発表するなどして沈静化させたが、年明けに“正念場”が控えている。日本武道館(1月19日〜21日)での3日間連続公演だ。

 騒動から約2カ月。50年来のファンの女性は「外野が騒ぎすぎだったと思います。当日埼玉に行った私たちとジュリーの問題。ファン同士のネットワークがありますが、あのことで怒っている人はまずいません」と振り返る。“トラブル”を経て沢田とファンの絆がより深まったという。

 ドタキャン翌日の会見で沢田は「さいたまスーパーアリーナでやる実力がなかった。責任は僕にある」と謝罪した。当初9000人と聞いていた観客動員数が、当日になって7000人だと知り、空席が多い中で歌うことを拒否した。

 関係者によると、当日は心配もあったのか沢田は帰宅後、SAの担当者に電話。「問題ありました?」と聞くと「(観客の)皆さん帰られました」と大きな混乱がなかったことを知らされ安どしていたという。

 集まった7000人の中には遠方から訪れた人もいただけに、メディアやネット上では「ファン軽視だ」などと連日、批判が巻き起こった。一方でファンは温かく、10月21日の騒動後初となる大阪狭山市のコンサートで謝罪する沢田に向け「いいよ」「悪くない」との声が上がるなど擁護派が多数を占めた。

 熱烈なファンの支えもあって、騒動後の公演の集客は順調そのもの。問題は日本武道館3デイズ。ドタキャンした埼玉と同規模の公演を3日間連続で予定。延べ2万人以上の動員を見込んでいるとみられるが、大手プレイガイドの関係者は「一般販売分はまだ4〜5割のチケットが残っている」とした。

 関係者によると、沢田の肝いりで約2年前に企画し「ステージの設営費を浮かすために2日間連続で開催するケースはよくあるだけに、沢田さんは3デイズにこだわった」。しかし、ドタキャンの代替公演として2月7日に埼玉・大宮ソニックシティ公演を追加したことで武道館がファイナルではなくなり、“プレミア感”が薄くなったことで売り上げが伸びなくなったのが実情だ。沢田がこの局面をどう乗り切るのか、注目される。

 《路地裏の公園でひっそりと会見》沢田がドタキャン翌日に会見したのは、横浜市の自宅から徒歩3分ほど離れた路地裏の小さな公園。近隣の女性は「ここは普段、ほとんど人が来ません。地元でもあまり知られていないので、沢田さんの会見が報じられた後、近所で“あの公園はどこ?”“沢田さん、よく知ってたね”と話題になりました」と話す。別の近隣住民によると、騒動後、沢田邸前に来るファンが増えたといい「つい最近も(自宅をバックに)写真を撮ってほしいと頼まれました」と明かした。

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