坂上忍 はいつくばってタスキつないだ女子駅伝「もはや駅伝になってなかった」

[ 2018年10月23日 14:10 ]

俳優の坂上忍
Photo By スポニチ

 俳優の坂上忍(51)が23日、MCを務めるフジテレビ「バイキング」(月〜金曜前11・55)に出演。21日に行われた女子駅伝の予選会で、選手がはいつくばった状態で進み、たすきを渡すアクシデントが発生したことについて私見を述べた。

 福岡県で行われた全日本実業団対抗女子駅伝の予選会。岩谷産業の2区・飯田が第2中継所200メートルほど手前から、はいつくばった状態で進み右足は血まみれ。3区の今田に何とかたすきを渡した。岩谷産業の広瀬永和監督は2度にわたって棄権を申し出たが、現場での連絡がうまくいかず時間がかかったという経緯もある。主催者側によると、レース後に右脛骨(けいこつ)の骨折で全治3〜4カ月と診断された。

 坂上は「衝撃的な映像ですから、僕もびっくりしちゃいました」と本音をもらした坂上。「四つん這いになって、ゴールしたことは素晴らしいことだけど、もはや駅伝にはなってなかった」と分析。現場の審判員ははいつくばった状態でゴールに中継所に向かう選手に「あと70!これは行かせてやりたい」などとエールを送っていたことにも触れ、「審判員が一個人を応援しちゃってたんだよね」と苦笑。「審判員の肩書きがあるならば、目の前で異様な光景があるわけで、あり得ない光景。どうすべきなのかを、応援よりも監督からだけでなく、逆方向からの投げかけができるような状態になっていれば、止められたと思う」と疑問を投げかけた。

 さらに「今回のを見て、高校野球を思い出してしまって…」とも。「今回のを見て、高校野球を思い出してしまって…。野球をずっとやっていたから、高校野球も甲子園で負けたら終わっちゃう、エールピッチャー頼りのチームは1試合で150球だ、180球だって投げないといけない。あれも、今もどうなの?って言われている。日本人が好きなパターンではある」と高校野球の球数問題と重なる問題であると指摘した。

 一方、ゲストとして出演したマラソンランナーの谷川真理さん(55)は「駅伝は個人競技ではない。1つのタツキを6人でつないて、結果を出すという競技。タスキの重さは本当に重い」としたうえで、「彼女自身が倒れても、タスキをつなぎたい、もし自分がやめてしまったら、残りの選手は走れなくなる。とにかくはってでもタスキをつなけば、残りの選手が区間賞を取れるかもしれない。その思いで最後までやってのは素晴らしいと思う」と称賛した。

続きを表示

2018年10月23日のニュース