脊髄損傷と闘う滝川英治 今の心境などをテレビ初告白 20日のBSスカパー「それでも、前へ」

[ 2018年10月20日 09:00 ]

BSスカパー!のドキュメンタリー番組「それでも、前へ」で現在の心境や今後の展望を明かす滝川英治
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 昨年9月にドラマ撮影時の自転車事故で脊髄損傷と診断され、闘病中の俳優・滝川英治(39)のドキュメンタリー番組「それでも、前へ」が20日午後9時からBSスカパー!で放送される。事故後、テレビ初登場。事故から3カ月が経った昨年12月8日にブログを更新して以降、自身の思いを発信してきた滝川だが、テレビの取材に応じて心境などを語るのは初となる。

 同局の公式サイトは「2017年9月15日、ドラマ『弱虫ペダルSeason2』撮影中の事故により、ケガを負った俳優滝川英治。その事故から、ちょうど1年。彼は事故の後遺症と向き合いながら、今も世の中へ自分を発信し続けている。この番組は彼の日常やリハビリに励む姿、現在の心境やこれからの展望を映し出すドキュメンタリー番組」と告知している。スカパー!との契約がなくとも視聴可能な無料放送。

 番組について、滝川は12日のブログで「放送前なので、多くは語りませんが、とにかく見てほしいです、今の自分を」と熱望。「1人の俳優としてというよりも、1人の人間としてカメラの前へ立たせていただきました。まだまだ復帰ということではないですが、1つのカタチを作りたかった。色んなご意見があると思います。すべてを真摯に受け止め、向き合っていく覚悟です」としている。

 滝川は昨年9月15日、山梨県笛吹市の県道でドラマ「弱虫ペダルSeason2」の撮影中に自転車で縁石に衝突して転倒。事故後、ドクターヘリで現場から搬送され、すぐに手術を受けたが、脊髄損傷と診断された。

 同12月8日、事後後初のブログ更新。「脊髄損傷という診断を受け、正直重症だとは思います。でも、今は前を向いて自分を信じてリハビリに励んでいる日々です」などと打ち明けた。

 今年3月3日には「左腕は徐々に動かせる範囲が大きくなりました。そして全く無だった右腕…昨年末頃から感覚が出てきたんです。さらに右手指の感覚が1本2本と…今は5本指しっかり感覚が出てきました」と回復具合を伝えながら「このブログは、口を使って書いてます」と告白。「奇跡は起きるんじゃなくて、起こす!」などと前を向いた。

 事故から1年以上が経った今月18日、退院を報告。「1日1日を無駄にしたくなかったし、毎日が闘いだったから、本当にあっという間に感じるよ」と入院生活を振り返り「この経験で失ったものは、とてつもなく多くて大きい。でも残してくれたもの、そして得たものもある。友や愛や絆や命や心や夢や希望。そういったものを今一度じっくりと深く考えることができた。自分と向き合い、自分を見つめ直すことができた」と周囲に感謝。

 「だからこそ俺には人生を楽しむ“権利”というより、今できる人生を楽しまなければならない“責任”があると思うんです。俺は一度死んだと思ってるんだ。だからこそ、もう二度と人を哀しませるような死に方はしたくはない。この残された命を大切にしたい。これからも皆様と一緒に歩いていく!」と決意を記した。

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