阿木燿子×来生たかお 究極ラブソングで初タッグ、林部智史新曲「恋衣」制作

[ 2018年6月12日 09:30 ]

新曲「恋衣」でコラボする阿木燿子と林部智史
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 「泣き歌の貴公子」と呼ばれている歌手林部智史(30)が、昭和を代表するヒットメーカーの阿木燿子(73)来生たかお(67)の作詞作曲で、新曲「恋衣(こいごろも)」(20日発売)を制作した。

 阿木は「横須賀ストーリー」(76年発表)「プレイバックPart2」(78年)など山口百恵の全盛期の名曲をはじめ、キャンディーズ「微笑がえし」(78年)、ジュディ・オング「魅せられて」(79年)など数多くのヒット曲で有名。シンガー・ソングライターの来生も、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」との競作でヒットした「夢の途中」(81年)をはじめ、大橋純子「シルエット・ロマンス」(82年)など叙情的な名曲で知られる。そんな昭和を代表するヒットメーカー2人が平成の最後に初コンビを組み、平成デビューの林部に提供した。

 来生によると、音楽プロデューサーの安部潤氏から「抜群の歌唱力を持ったシンガーがいて…」と音資料が送られてきたのが昨年秋。「寡黙な安部さんからの電話だったので、ただ者じゃないと思ったら、その歌声を聴いて確信した次第。透明感があり、特に高音が美しく、切なくて絶妙で。そこを生かすよう作りました」という。

 都会的で美しく哀感に満ちた曲に、林部の透明感ある歌声を想像しながら書き上げたのが阿木。聴き手の想像力をかきたてる詞の世界観は、まさに極上のオートクチュール。誰もが、あの頃の“恋時計”を巻き戻したくなるような大人のラブソングに仕上げた。

 手書きの詞をスポニチ本紙に寄せた阿木は「恋をしない若い男性が急上昇中とか。何ともったいない。すべての男性は、いや女性も胸をときめかせて生きてほしい。恋は命の華だから。そんな思いをつづりました。林部さんの湖の底まで透けて見えそうな声で歌っていただいたら、狂おしい情念さえもパステルの虹色になると信じて」と思いを説明。林部は「お二人が紡いだ世界観を多くの方に思い巡らせてもらえるよう歌っていきたい」と話した。

 ◆林部 智史(はやしべ・さとし)1988年(昭63)5月7日生まれ、山形県出身の30歳。16年のデビュー曲「あいたい」は15万枚を売り上げ、ライブで涙する観客が多いことから「泣き歌の貴公子」と呼ばれている。

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