20年大河で明智光秀を主人公にするワケ「今の日本にも必要な存在」

[ 2018年4月19日 18:18 ]

2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に主演する長谷川博己(左)と脚本の池端俊策氏
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 NHKは19日、2020年放送の大河ドラマが戦国武将・明智光秀を主人公とした「麒麟がくる」に決まったと発表した。主演は俳優の長谷川博己(41)、脚本は池端俊策氏(72)が務める。長谷川は大河ドラマ初主演となる。

 大河としては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた半生に光を当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描く。

 本作は光秀の一代記というわけではなく、光秀を通して戦国時代を問う形。光秀の10代半ばから「本能寺の変」まで描く予定。大河ドラマで最も人気のある戦国時代を初めて4Kで撮影し、放送回数などは未定となる。

 光秀のイメージについて、長谷川は「僕のイメージでは(もともと)反逆者というイメージだった」というが、「知的な存在であるとはわかっていたし、僕の中では本能寺の変の後で死んだとされているが、何となくその後に生きているじゃないか、その後、天海になっていたという説もありますので、そういう話も夢があっていいなという気はします」。さらに「明智光秀という存在はもしかしたら今の日本にも必要な存在なのかな」と話した。

 同作の落合将チーフプロデューサー(49)も「光秀は勝者の視点をそれほど持たなかった人かもしれない。信長や家康も虎視眈々としているが、自分は陰にいて、生涯を全うした方。敗者の視点を含めて持っていたのかなと思う。今の時代としては共感を得るキャラクターかなと思う」とした。

 光秀を描くにあたり、重要なポイントになるのはやはり本能寺の変。歴史的にも諸説ある謎の多い事件の描き方について、落合氏は「現状では決めているプランはない」としつつも「あまりミステリードラマっぽくならないように、人間ドラマとしての本能寺の変を描きたい。信長と光秀のある種の蜜月の時代も分厚く描かれると思うので」と意向を明かした。

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