日曜劇場「99.9」“見落とし視聴”熱高まる…尽きない小ネタで「二度見」ファン続出

[ 2018年2月11日 09:00 ]

TBS日曜劇場「99・9」に出演する(左から)馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳
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 「嵐」の松本潤(34)が主演を務めるTBS日曜劇場「99・9 ―刑事専門弁護士― SEASON2」が大きな話題を集めている。初回から第4話まで平均視聴率15%以上の高視聴率で推移。1月21日放送の第2話では今クール民放連ドラ最高の平均視聴率18・0%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。ドラマの人気の要因の1つはドラマの随所に散りばめられた「小ネタ」の数々だが、1度目の視聴では気が付かなかった「小ネタ」を見つける“見落とし視聴”熱も高まりを見せている。

 松本演じる若手弁護士・深山大翔が、父親の26年前の冤罪事件の真実を突き止めた第2話は平均視聴率18・0%、タイムシフト視聴率(録画機器などで放送後7日以内に視聴)でも12・5%を記録。リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率の合計(重複は差し引く)を示す総合視聴率でも28・4%と今クール民放連ドラ1位を獲得している。前クール、同局同枠で大ヒットした「陸王」最終回のタイムシフト視聴率13・1%に肉薄する数字を早くも第2話で叩き出した。

 勧善懲悪のストーリー展開、異色のキャスティング、テンポの良いセリフ回しなど、ドラマの魅力は挙げればキリがないが、大きな要因の1つはドラマのここかしこに隠された「小ネタ」だ。

 第1話では、敏腕弁護士の佐田篤弘(香川照之)の仕事部屋でのシーンで、佐田が所有する競走馬サダノウィンが優勝した「咲雷賞」の優勝レイが映し出された。「さくらいしょう」と読めることから、松本と櫻井翔(36)の“共演”だと「嵐」ファンを喜ばせ、「咲雷賞」がSNSのトレンドワードに。第2話では登山のシーンで佐田が「カマキリ大量発生注意!」と書かれた看板の横を通り過ぎるシーンが。香川はNHK・Eテレの昆虫番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」において、着ぐるみで「カマキリ先生」に扮し人気を集めており、このシーンも話題となった。

 第3話では「王泉幼稚園」「奈ッ楠幼稚園」が登場。北海道で大人気を誇る演劇ユニット「TEAM NACS」大泉洋(44)を連想させたが、ご当地では同幼稚園の看板が映し出された時間帯に瞬間最高視聴率20・1%(札幌地区)をマーク。数字からも「小ネタ」への高い注目度がうかがえる。さらに、毎話登場する小料理店「いとこんち」にも漫画家やプロレスラーが登場するなど、小ネタが満載だ。

 シーズン1から本ドラマのプロデューサーを務める瀬戸口克陽氏は「2回3回とリピートして見てくださる方もいらっしゃるみたいで。『1回目じゃ気づかなかった小ネタが、ネットで話題になって2回目で気が付きました』とか。そういう感じで楽しんでいただけているのは、これまでやってきたドラマとは違う反応」と分析。新たな視聴形態に手応えを口にしている。

 1月21日には1話が再放送され、平均視聴率6・4%を記録。さらに、再放送にもかかわらず、放送中にはドラマに関係する言葉がSNSの急上昇ワードとなった。「99・9」は、民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」の無料見逃し配信サービスでも放送終了後1週間、視聴が可能だが、見逃した視聴者だけでなく、“見落とし視聴”のために利用しているファンも少なくない。

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2018年2月11日のニュース