15歳受験生・藤松宙愛「トキヲイキル」に衝撃的加入 公演でドッキリ

[ 2017年11月16日 11:50 ]

「トキヲイキル」に加入した15歳の藤松宙愛
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 演技に情熱を注ぐ頼もしい受験生が仲間入りした。中学3年の藤松宙愛(そら、15)だ。エンターテインメント集団「トキヲイキル」の旗揚げ公演「小さなカフェの片隅から」は大盛況の中、先月30日に千秋楽を迎えた。

 その千秋楽のカーテンコールは衝撃的だった。オーディションを経て参加した藤松は、あるスタッフから「トキヲイキル加入を舞台で直訴してみては――」と薦められるままに、実行した。公演が大団円を迎え、大きな拍手に包まれる中で声を張り上げる。

 「ちょっと待った〜!」

 場内は騒然とした雰囲気に。藤松は座長の岸田の両肩をつかんで揺らすほどの勢いで、熱く自身の加入を訴えた。周囲の出演者たちは“寝耳に水”という驚きの表情。最年少の岩本は激怒して「聞いてない!」との叫びを残し、舞台袖に引き揚げてしまった。

 しかし、すぐに岩本がバラエティー番組「笑っていいとも!」司会のタモリを連想させるサングラス姿で再登場。客席へ「(藤松が)加入してもいいかな?」と呼びかけ、「いいとも!」の大合唱で電撃的に加入決定。藤松を除く、出演者全員が周到に準備した“ドッキリ”だった。

 藤松は16年からアイドルグループ「Stereo Fukuoka」で活動。だが、グループが活動休止になり、女優を目指す方針に切り替えた。きっかけは15年秋にTBS系列のドラマ「コウノドリ」で中学2年生の妊婦役を演じた女優、山口まゆ(16)だ。その演技に「引き込まれた」。芸能活動をサポートしてくれる母の恵美さん(43)に方針転換を相談。「やりたいなら、やってみなさい。早い段階で本気になれる目標を見つけてくれて、うれしい」と背中を押され、勉強との両立させることを誓った。

 小学校6年間で習い事はピアノ、バレエ、茶道に日本舞踊と多岐にわたった。小3夏休みに地域の盆踊り大会に参加した経験から、しなやかな所作を身につけようと始めた日本舞踊は現在も継続中。「流派は花柳流です。踊るのが楽しい」。今月5日に来年度のカレンダー撮影があった際には、メンバーの桃咲に慣れた手つきで浴衣を着付けた。「凄ーい!」と驚かれ「緊張したけど、自分的にはうまくできた」と特技を生かして鼻高々だ。

 今後について「いろんなことを教えてもらいながら、楽しんでやっていきたい。将来は女優になりたい」と力強く宣言した藤松。宇宙よりも広い愛に包まれてほしい、という願いを込めて「宙愛(そら)」と名付けられた受験生から目が離せない。

 ◇藤松 宙愛(ふじまつ・そら)2002年(平14)8月7日、福岡県生まれの15歳。好きな科目は国語と社会。「学校から帰って眠くなる前に、すぐ勉強をするようにしてます」。母の好きな料理はグラタンと唐揚げ。好きな歌はAIの「Story」。

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