あれからウケなくなった…パーマ大佐 封印して賞レースに

[ 2017年10月9日 21:51 ]

「NHK新人お笑い大賞」の本選抽選会で抽選するパーマ大佐(中央最前列)
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 若手お笑い芸人の登竜門「平成29年度NHK新人お笑い大賞」本選の出番順抽選会が9日、大阪市内の大阪放送局(大阪市中央区区)であり、アキナ、ミキら8組の出場者が勢揃いした。本選は4組ずつA、Bブロックに分かれ、勝ち抜いた2組が決勝を戦う。

 一番の注目は昨年12月に「森のくまさん」の著作権問題で有名になったパーマ大佐。抽選の際に「森のくまさん」を口ずさみながら登場した。騒動後は「1ミリもウケなくなった。ヤバい曲と思われて」とパーマ大佐。「森のくまさん以外のネタを見ていただきたい」と封印して賞レースに臨む。

 また、全盲でピン芸人の濱田祐太郎(28)が視覚障害者として初めて本選に出場する。先天性緑内障で左目は見えず、右目は明暗のみわかるという状態。4年前、NHKの障がい者をテーマにしたバラエティ番組「バリバラ」に出演した経験があり、今は「よしもと漫才劇場」でピン芸人として漫談をしている。NHKの菅原健一チーフプロデューサー(47)は「スタッフに誘導されるのを見て初めて障がいを持っていると知った。漫談の技術があるから本選出場となりました」と説明した。濱田は「他の人と比べて実績も、舞台数も、スキャンダルも少ない。ボクが抜きんでてるモノがあるとしたら、障がいがあって、ピン芸人でそこそこの喋りをするという、物珍しいという1点だけ。それをいかして戦っていきたい」と力強く語った。

 優勝候補の「アキナ」と「ミキ」は同じAブロック。3年連続本選出場の「アキナ」の秋山賢太(34)は「次はない。今回、しっかり優勝する」と宣言。1日の「キングオブコント2017」では、伏兵「にゃんこスター」の次に演じる出番だったため、実力通りに評価されず、ファイナルに残れなかった。「やりにくかったですよ。今回は優勝です」と山名文和(37)は決意表明した。「ミキ」の昴生(31)は「昨年はNHK上方漫才コンテストで優勝しました。アキナさんはにゃんこスターに完全に食われた。今回はボクらが食います」と虎視眈々、優勝の2文字を口にした。

 同コンクールは14年に「NHK新人演芸大賞」が名称を改めてリニューアル。演芸部門が「NHK新人お笑い大賞」、落語部門が「NHK新人落語大賞」となった。今回の収録は22日に行われるが、第48回衆議院議員選挙のため、放送日時は未定。

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2017年10月9日のニュース