サンシャイン池崎「ＩＰＰＯＮ」で新境地　ブレークも浮かれず

「ＩＰＰＯＮグランプリ」に初参戦するサンシャイン池崎
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　「イエェ〜イ！」の絶叫ネタでブレーク中のお笑い芸人・サンシャイン池崎（３５）が大喜利の祭典、フジテレビ「ＩＰＰＯＮグランプリ」（１３日後９・００）に初参戦。“非絶叫”や絵の回答を披露し、新境地を開拓する。一躍、時の人になったが「たまたまという部分、運が良かったという部分も正直あると思います」と自身を客観視。「お笑いを優先して生活したい」とネタ作り重視は変わらず「テンションが高くないものも、意外性があっていいかもしれません」と芸の幅を広げるべく、挑戦を続ける。

　「ＳｕｎＳｈｉｎｅ池崎」とプリントされた白地のタンクトップに、青の短パンがトレードマーク。今回は“普段着”を脱ぎ、スーツ姿をテレビ初披露。「基本タンクトップなので、正直なことを言えば、ちょっと恥ずかしいですね。スーツを着ると、緊張します」と苦笑いした。

　ライブで経験を積んできたが、大喜利番組は初出演。「ほぼ全部見ていました。いつか出てみたいと思っていました」というほどのＩＰＰＯＮファンも、いざ出場が決まると「９割方、恐怖でした。『ついに来てしまった』という感覚で、素直には喜べなかったです」。それでも収録は「堂々としていようと。変に気負わず、自信を持って心が折れないように。楽しく前向きに」取り組んだ。

　その結果、思わず新境地も飛び出した。“非絶叫”や絵の回答がそれ。「意識していなくても、勝手に新しい一面が出ますね。『池崎、ちょっとテクニック持っているな』と思っていただけるかと。勢い系以外はダメなんじゃないかと、最初は自分のキャラクターに縛られていた部分もありましたが、ちゃんと大喜利をして戦えるという気持ちは芽生えました」と自信も生まれた。

　昨年大みそかの日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！！大晦日年越しＳＰ！絶対に笑ってはいけない科学博士２４時」で、俳優の斎藤工（３５）が自身の自己紹介ネタを“完コピ”し、スターダムにのし上がった。

　２０１５年２月に開催されたワタナベエンターテインメント所属芸人対抗「最笑王座決定戦」に優勝し、忙しさは数十倍になったというが、今回は「その１００倍くらい忙しいんじゃないですか」というほどのブレーク。しかし、現状については「ありがたいことに仕事もたくさん頂いて、すごくうれしいんですが、たまたまという部分、運が良かったという部分も正直あると思います。１個１個の仕事に向き合って、このチャンスを逃さないようにしないといけないという気持ちです」と浮かれない。

　顔と名前が知られ、営業ネタの反応がよくなった。「以前は、僕のことを知らない人もたくさんいる中で、１０分、１５分と営業をしないといけなかったんですが、今は僕のことを知った上で集まってきていただいているので、ものすごくやりやすいです。以前は『イエェ〜イ！』の反応も返ってこなかったですが、今は全然違います。僕が『イエェ〜イ！』と言うと、お客さんも『イエェ〜イ！』と。とんでもなく受け入れていただいているので、うれしいです」

　一方、売れっ子になっても不変なのは「お笑いを優先して生活したい」という真摯な姿勢。毎年秋に単独ライブを開催しているが「今年は例年より、時間がないと思います。それでも、いろいろと新ネタを考えていきたい。ネタを作るのが一番大変ですが、やらなきゃといけないと思っています」と気を引き締める。「以前と違って、今は僕のキャラが良くも悪くも浸透してしまっているので、逆にいろいろ挑戦できると思っています。テンションが高くないネタも、意外性があっていいかもしれません。幅が広がるんじゃないかと思います」と人気を“利用”する構想も明かした。

　今後については「どんな形であれ、ＭＣもやってみたいです。メチャクチャなＭＣとか」と願望を口にしながら、絶叫ネタは「１個の武器として残しつつ、また何か新しいもの見つけないと、ダメでしょうね」と方向性を模索。「ＩＰＰＯＮみたいなところにも定着していきたい」とも語った。

　「ＩＰＰＯＮはもちろん、みんなで大喜利を競い合っているんですが、みんなで盛り上げようという空気感がある。そこがすごく楽しいと思いました。大喜利のフェス、そんな感じがしました」。今、最も波に乗る芸人の１人、サンシャイン池崎が大暴れする。

　【第１７回ＩＰＰＯＮグランプリ出場者】＜Ａブロック＞バカリズム（４１）ふかわりょう（４２）博多華丸・大吉の博多大吉（４６）麒麟・川島明（３８）サンシャイン池崎（３５）＜Ｂブロック＞千原兄弟・千原ジュニア（４３）野性爆弾・くっきー（４１）ロバート・秋山竜次（３８）木村祐一（５４）和牛・川西賢志郎（３３）