高良健吾 地元・熊本全力支援誓った「動きます」

[ 2016年4月17日 05:30 ]

映画「蜜のあわれ」大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した高良健吾

 熊本市出身の俳優高良健吾(28)が16日、支援に動きだすことをブログで明かした。「なにが今必要ですか?熊本のみなさん。タイミングは見極めて動きます」と呼び掛けた。熊本で生まれ、中学、高校と多感な時期を同地で過ごした。1年9カ月ぶりのブログ更新で、「九州のみなさん心配です。熊本のみなさん心配です」と胸の内をつづった。

 今も熊本に住む友人らと協力し、オフを利用して17日から炊き出しを行う計画を立てた。だが被害の拡大や交通機関の混乱を考慮し、「気持ちだけで動くことがかえって迷惑になる」と断念。もどかしい気持ちを明かしながら、「もう少し落ち着いてからの動きは考えています。力を貸してくれる人達もたくさんいます。自分にできることはすべてやりたい」と全力支援を誓った。

 高良の実家は現在福岡市にあり大きな被害はなく、熊本県阿蘇市の祖父母も無事。それでも、ニュースで見る変わり果てた故郷に心を痛めた。「熊本の尊敬するところは、隣にいる人を自然に自分の身内のように大切にできるところ」。人と人の絆の強さで乗り越えることを祈った。

 この日は都内で出演映画「蜜のあわれ」の舞台あいさつを行った。登壇時、「地元が地震で大変なことになっているんですけど、だからってここに立たない選択肢はないです」と気丈に振る舞った。熊本のことを思い、通常は禁止されている観客の写真撮影を急きょ許可した。神妙な表情で「不安なんで、本当は」と漏らすと、「写真を撮ってくださった方は、少しでも熊本のことを気にかけてくれたり、ちょっと何か思ってくれるだけでいいので、それをしてくれるとうれしいです」と故郷への支援を願った。

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2016年4月17日のニュース