芳根京子 難病乗り越え朝ドラヒロイン役に「命の重さ実感しました」

[ 2016年4月6日 18:54 ]

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」ヒロインを勝ち取った芳根京子
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 2016年度後期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜前8・00)で女優の芳根京子(19)がヒロイン・坂東すみれ役を務めることが6日、同局から発表された。同日午前、同局の大阪放送局でお披露目され、同午後に東京・渋谷のNHK放送センターにて取材会が行われた。

 同作は放送中の「とと姉ちゃん」に続く、朝ドラ第95作。子供服メーカーの先駆けとなったファミリアの創業者の一人、坂野惇子さん(1918~2005年)の人生をモデルにした物語。今回のオーディションも2261人の中から選ばれる狭き門だった。

 制作統括の三鬼一希チーフ・プロデュサー(CP)によると、芳根がヒロイン役を勝ち取った決め手は「芯の強さ」だという。芳根は中学2年生の頃、ギラン・バレー症候群を患った過去を持つ。筋肉を動かす運動神経が障害されて、両手両足に力が入らなくなる難病。「自然と治る病気ではあったので、今は完治しています。病気の後に急激に足が速くなったりもしていて、全然支障はないです」と笑顔で報告した。

 ただ、この経験で「少ない可能性ではあるが、この病気で亡くなった方もいると聞いて、命の重さを自分で実感しました。それで、こんなにも周りの人に支えられているんだとか、普段生きている時にわからなかった周りに対する思いをもの凄く感じた。それからはありがとうかと、ごめんなさいとか、言葉でちゃんと伝えようという意識が強くなった」と言葉に対する意識の変化がを実感した。「芯が強いと言ってくださるのはそういう病気を経験したから、ちゃんと自分を持とうと思えたのかなとも思う。(病気を経て)自分ではそんな意識してという感じはないが、変わったのかなとは思います」と今回のヒロイン役獲得にも多大なる影響をあったことを明かした。

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