「ムカつく」小泉孝太郎 視聴者高評価「あらためてファンに」「目の動きいい」

[ 2015年12月17日 10:45 ]

「下町ロケット」でヒール役を好演する小泉孝太郎

 大詰めを迎えたTBS系ドラマ「下町ロケット」(日曜午後9時~)で、阿部寛(51)率いる佃製作所の前に立ちはだかる“ヒール役”・サヤマ製作所社長の椎名直之を演じる小泉孝太郎(37)が好評だ。

 第6話からスタートの「ガウディ編」で登場した、米航空宇宙局(NASA)出身で飽くなき野望を抱き、佃製作所へ敵意をむき出しに、あの手この手で邪魔をする若手社長役は小泉のこれまでのさわやかなイメージを百八十度転換させた。テレビの前の視聴者は「ムカつく!」「なんなのこの男!」と思わず声を上げてしまうほどだ。

 が、椎名社長が嫌味を言えば言うほど、背筋が凍るような笑みを浮かべれば浮かべるほどドラマは盛り上がりをみせる。データニュース社(東京)のテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)によると、佃社長と椎名社長が直接対決するシーンが最後に用意された13日放送の第9話の視聴者満足度は4・37を記録。視聴率も好調な「下町…」だが、視聴者の声を拾うと、小泉の貢献度はかなり高いと言える。

 「何より、小泉孝太郎氏の演技が素晴らしい!!!これまでさわやかな青年役が多かったような気がするのですが、こういうダークな役どころも演じられることを知って、あらためてファンになりました」(女性、52歳)、「小泉孝太郎のものすごくイラッとさせる演技はすごい」(男性、57歳)「あの目の動きがいい」(女性、39歳)。ヒール役でここまで絶賛されるのは、そうあることではない。

 最終回の予告編で椎名社長は言った。「この首、取れるもんなら取ってみなさいよ」。椎名社長がこの先どうなるかは、20日の最終回までお楽しみだが、これまでドラマには数々の悪役が登場した中で、小泉が新境地を開いた椎名直之というキャラクターは、記憶に残る一人になりそうだ。

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2015年12月17日のニュース