テレ朝、バラエティー変更ゼロも…番組内の企画で「トライしている」

[ 2015年9月9日 16:38 ]

テレビ朝日「相棒season14」の水谷豊(左)と反町隆史

 テレビ朝日は9日、東京・六本木の同局で10月改編説明会を開き、10月スタートの新番組などの概要説明を行った。

 改編率は全日13・6%、ゴールデン12・9%、プライム9・6%で異例の低さ。その中でも目玉として同局の西新総合編成局長が「ゴールデン、プライム帯はドラマを強化したい」と力を込めるように、俳優の反町隆史(41)が新相棒として加わる「相棒14」(水曜後9・00)、シ―ズン15に突入する「科捜研の女」(木曜後8・00)をはじめ、向井理(33)が連続ドラマ初主演を果たす「遺産争族」(木曜後9・00)、「関ジャニ∞」の錦戸亮(30)が主演する「サムライせんせい」(金曜後11・15)がスタートする。

 さらには、フリーの羽鳥慎一アナウンサー(44)を前面の押し出す形でスタートする「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00~9・55)、タレントの高田純次(68)の新散歩シリーズ「じゅん散歩」(月~金曜前9・55)で朝帯の強化を図ることになる。

 今回の改編で注目したいところは、いわゆるバラエティー番組の変更が1つもないこと。4月改編で大きな変更をしたこともあり、西編成局長は「バラエティーに関してはしっかり強化をしていく時期」とそのワケを説明。4月から「池上彰のニュースそうだったのか!!」「しくじり先生」「ぶっちゃけ寺」をスタートしているが、「いま、うまくいっているとは思ってはいない。少しでも定着してほしいと思っている」と決して現状に満足しているわけではないことを強調。「4月に新しいものを投入して、定番のものとして見てもらうんために、それを構築していく時期かな。長寿番組と両方強化していきたい」と続けた。

 谷口洋一編成部長も「変わっていないようで、中の企画ではいろいろとトライしている。タイムテーブルには出ていないが、こう見えても攻めている。攻めの姿勢でトライしている」と番組内のリニューアルなどで強化を図っていくことを明かした。

 同局としてはこの秋に大型スポーツ番組も用意。浅田真央(24)2年ぶりの復帰、羽生結弦(20)の前人未到のファイナル3連覇がかかった「フィギュアスケート」グランプリシリーズ(10月開幕)の全中継、さらには新たな野球世界一決定戦「世界野球プレミア12」(11月開幕)の中継をする。「世界野球プレミア12」では初戦の日韓戦、決勝戦の放送権を獲得しており、同局としても「この秋の目玉」(谷口編成部長)と位置づけている。

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