マイラバ11年ぶり映画主題歌 元夫が書き下ろした曲で“再出発”

[ 2015年9月1日 06:30 ]

映画「起終点駅…」の主題歌を歌うMy Little Loverのakko

 歌手akko(42)のソロプロジェクト「My Little Lover」が、11年ぶりに映画主題歌を担当する。

 佐藤浩市(54)の主演映画「起終点駅 ターミナル」(監督篠原哲雄、11月7日公開)に、新曲のミドルバラード「ターミナル」を提供した。akkoの持ち味である、伸びやかで透明感ある声が際立つ1曲。映画主題歌は、04年公開「深呼吸の必要」の同タイトルの曲以来となる。

 詞・曲を書き下ろしたのは、元メンバーでakkoの元夫でもある音楽プロデューサーの小林武史氏(56)。今作の音楽を担当しているが、当初は主題歌を作る考えはなかった。昨年12月の本編完成後、プロデューサーから「主題歌はakkoさんの声でどうですか?」と提案を受けた。今年はマイラバがデビュー20周年を迎える良いタイミングだったこともあり、小林氏は引き受けることにした。

 映画は北海道・釧路を舞台にした、「人生の再出発」がテーマの作品。主題歌も、人生の再出発に際して揺れ動く女性の気持ちが描かれた。偶然にも、akkoと小林氏も08年に離婚して再出発を図った者同士だ。プロデューサーは「2人ともアーティストとして接している」と明かし、制作時に元夫妻としての感情は存在しなかった。制作には約半年をかけており、新たな人生を選んだ2人が互いに敬意を払いながら作り上げたようだ。

 akkoは「この世界に凜(りん)として寄り添いたい、そんな思いで歌いました」とコメント。小林氏は「映画の物語性と、My Little Loverの20年と、この楽曲が、怖いぐらいリンクしていきました。まさにいろいろなことにつながる“起終点駅(ターミナル)”になる作品だと思います」と話している。

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