大野智 24日から個展、生みの苦しみ告白「描けない時期もあった」

[ 2015年7月23日 16:00 ]

 「嵐」の大野智(34)が24日から東京・表参道ヒルズのスペースOで第2弾個展「FREESTYLE2」を開催。初日を翌日に控えた23日、報道陣の取材に応じた。

 個展は24日に発売される作品集「FREESTYLE2」の発売を記念してのもので、大野にとっては08年に東京など全国で行われたのに続き、7年ぶり2度目。「7年もたってしまったって感じ。振り返れば長かったかなという気もするし、7年の間にもいろいろなことがあった。描けない時期もあって、いろいろ葛藤があっての個展ですね。ようやく一歩を踏み出せた感はある」としみじみ。「前回やってから構え始めちゃって。前回は好きでやっていたものがもっといいものにしなきゃって頭になって、全然描けない時もありました。守りの意味で描けなくなって、生みの苦しみも初めて味わった」と告白した。

 この7年で作品自体も変化。「前回はちっちゃいのばっかりだったけど、今回はデカイのばっかり」と笑った大野。「だいぶ違いますよね、7年でだいぶいろんなことがあったので、それも絵に出ているのかも。7年前は何も考えてなかったけど、7年たってすごいいろんなことを考えた。絵のタッチも技法も新しくなったり。7年間の表じゃなく、裏の僕のすべてが絵で表されていると思う」と自信を見せた。

 作品の中には大野が主演した「怪物くん」をモチーフにした「モンスター」という作品もある。撮影で使われていたつけ耳をあしらったもので、「映画の撮影をしていて、描きたくなって…。撮影が終わって、家に帰ってやってというのを2カ月ぐらいしてました。使い捨てだったので、できてから耳はつけました。顔は違うけど、身体は僕ですね。自分の顔を書くのは恥ずかしいから」と照れ笑いを浮かべた。

 東京に先立って開催中の中国・上海の個展も大盛況。前回の個展で出展されたものを中心に展示しているが、「初海外でもあるし、すごいいろんな反応をいただいて、うれしかったですね」。今回の個展も海外展開が期待されるところだが「そんな絵じゃない」と謙遜しつつも「そうやって広がっていったら面白いとは思うけど、そんな欲は言いません」。次回の個展についても「何も考えてないです。前回もそうだったけど、次回のことは考えられない」としながらも「描いたものがたまれば、またいつか。7年後だったら僕40(歳)超えてますからね。味も出て、また違う絵になっているかも」と前向きだった。

 写真作品8点、フィギュアなど立体作品13点、映像作品1点、初挑戦した油絵など絵画6点、ミクストメディア5点で、08年以降に制作された新作合計33点が展示される。東京は8月23日まで。

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2015年7月23日のニュース