事故から一夜「SHOCK」再開 光一「踏み出すことが大切」

[ 2015年3月21日 05:35 ]

帝国劇場の前には昨日の事故を説明する張り紙が

 KinKi Kidsの堂本光一(36)主演で、19日に出演者ら6人が負傷した事故で中止になった舞台「Endless SHOCK」(東京・帝国劇場)は20日、夜の公演から再開された。

 開演5分前、堂本が舞台上に1人で登場。「きのう(19日)、あってはならない事故が発生しました」と神妙な表情で切り出した。可動式の大型LEDパネル2枚が公演中に倒れ、出演者5人とスタッフ1人が負傷。出演者のうちの1人はジャニーズJrの岸孝良(22)だったことが判明。岸は軽傷で、この日から出演。ダンサー2人とアクロバット俳優2人の計4人は加療のため休演し、代役は立てなかった。

 堂本は事故翌日の再開について「幕を開けることができるのかという部分もありました」と吐露。関係者によると、この日午前11時から出演者全員が参加し、全シーンの安全面と演出面を見直したという。

 その上で舞台のテーマが「Show must go on(何があってもショーを続けなければいけない)」であることを紹介。「エンターテインメントには起きたことを受け止めて、踏み出すことの大切さを感じさせる力がある」と再開の意義を強調した。約1800人で満員の客席には「カンパニー全員の意思、休演した4人の意思を乗せて上演したい。肩の力を抜いて楽しんでください」と呼び掛けた。

 終演後にもあいさつ。「(舞台を続けることをテーマにした)SHOCKの物語がリンクして、言うのが怖くなるセリフもあった」と振り返り、「きょうから、また前へ踏み出していかなければ」と決意を新たにした。

 舞台を製作する東宝は重さが当初800キロとみられたLEDパネルは650キロだったと発表。原因は調査中。使用していたパネル6枚は撤去し、演出を一部変更して31日の千秋楽まで上演する。

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