9本の指失った登山家・栗城史多さん、5度目のエベレスト挑戦へ

[ 2015年2月3日 17:18 ]

2014年、ブロード・ピーク遠征時の栗城さん

 世界7大陸最高峰制覇を目指す登山家の栗城史多さん(くりき・のぶかず=32)が今年、5度目となる秋季エベレスト(8848メートル)に中国側から単独無酸素で挑戦することが3日、明らかになった。

 栗城さんは12年10月に4度目の挑戦を行ったが、8070メートル地点で強風のため登頂を断念。下山途中に両手、両足、鼻が重度の凍傷となり、両手の指9本を失った。それでも「見えない山に登るすべての人たちに、一歩踏み出す勇気を伝えたい」との思いからリハビリ、トレーニングを重ね、昨年は世界12位高峰ブロード・ピーク(8047メートル)の単独無酸素登頂に成功し、復帰を果たした。

 また、栗城さんは09年からエベレストのインターネット生中継登山を行っており、今年の挑戦の際にも生中継を実施しながら登頂を目指す予定という。5月にヒマラヤで高所トレーニングを実施し、9月中旬にエベレスト登頂を目指すとしている。

 北海道出身の栗城さんは2004年の北米マッキンリー(6194メートル)を皮切りに6大陸の最高峰を制覇。09年から4度にわたりエベレストに挑戦したものの、いずれも登頂に失敗している。

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2015年2月3日のニュース