サザン31年ぶり登場、らしさ全開「どっちらけですよ~」で2曲

[ 2015年1月1日 05:30 ]

31年ぶりに紅白出場したサザンオールスターズ・桑田佳祐。炎が燃える聖火台風のセットをバックに「東京VICTORY」を熱唱

第65回NHK紅白歌合戦

(12月31日)
 国民的バンドが、31年ぶりに紅白に帰ってきた。午後11時13分、有働由美子アナが「続いては紅組、白組の枠を超えたスペシャルコーナーです!」と台本になかったコーナーを発表。SMAP中居正広(42)が「ここ1日、2日で出場が決まったようです。サザンオールスターズのみなさ~ん!」と呼びかけた。

 画面に映ったのは、付けひげ姿でおどける桑田佳祐(58)だ。越年公演を開催していた横浜アリーナからの生中継。直前に紅白出演を知らされて盛り上がる観客1万5000人をよそに、桑田は「(雰囲気が)どっちらけなんですよ~」と冗談。出演を決めた経緯を、「そろそろ還暦を超えたメンバー(野沢秀行)もいるんで、チームワーク高めてやってみようと思った」と明かした。

 83年に白組で「東京シャッフル」を歌って以来、4度目の出演。スポニチ本紙は昨年11月20日に特別枠での出場内定を報じたが、NHKは最後まで出演を発表せず、本番で明かすサプライズに仕立てた。13年の「ピースとハイライト」と、昨年の「東京VICTORY」のシングル2曲を披露。桑田は観客に向かって何度も「ありがとな~」と叫び、最後はテレビカメラに投げキスで締めた。

 2020年の東京五輪開催決定を契機に桑田が書き上げた「東京…」の歌唱時には、ステージ後方に“聖火台”が出現し、炎が燃え上がった。「ピース…」では、「平和」を意味する世界各国の言葉や、ウクライナやイスラム国の写真などがビジョンに映し出された。

 今年、05年の「キラーストリート」以来となるオリジナルアルバムを3月31日に発売し、10年ぶりの全国ツアーを4月11日から開催することも発表。過去最大だった05年のツアー動員50万人を上回ることは確実。慌ただしいサザンの年末年始は、新たな旋風の始まりを予感させた。

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2015年1月1日のニュース