吉永小百合、賞獲り意欲 初プロデュース作「アピールしなきゃ」

[ 2014年7月17日 05:32 ]

映画「ふしぎな岬の物語」完成報告会見のフォトセッションで笑顔を見せる(左から)竹内結子、阿部寛、吉永小百合、笑福亭鶴瓶

 吉永小百合(69)の主演映画「ふしぎな岬の物語」(監督成島出、10月11日公開)の完成報告会見が16日、都内のホテルで行われた。

 初めてプロデュースも手掛けた作品は、8月21日に開幕する第38回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門への出品も決定。カナダ・モントリオールはフランス語圏のケベック州だけに、吉永は「勉強してフランス語でアピールしなきゃ」と賞獲りに意欲を示した。

 吉永の他に阿部寛(50)、竹内結子(34)、笑福亭鶴瓶(62)と主要キャストが一堂に会し、まるで映画祭への出陣式のような趣。吉永は「心と心の触れ合いが温かく描けたと自負しています。本当は4人で(モントリオールに)行きたかったけれど、お忙しい皆さん。今回は“テルマエ浩司さん”と2人で行ってきます」と、阿部の当たり役と今作の役名を絡めてうれしそうに語った。

 エスコートする形の阿部も「吉永さんがフランス語を勉強!?(それは)まずい」と笑わせながら、「誕生日(6月22日)などに5通も吉永さんから手紙をいただいた。いい結果になれば!」としっかり賞をにらんだ。

 留守番の鶴瓶は「僕は4通」と手紙の数も阿部に負けたとあっていかにも悔しそう。「行きたかったなあ」と恨み節も飛び出した。竹内は「こんなに役者に寄り添ってくれるプロデューサーはいなかった」と吉永に感謝の言葉を贈った。

 映画は、岬の喫茶店を1人で切り盛りする店主とそこに集う人々の交流を描いた人間ドラマ。「おくりびと」(08年)のグランプリ、「鉄道員」(99年)の高倉健(83)の主演男優賞など日本と相性のいい映画祭だけに、吉永への期待も膨らむばかりだ。

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