渡辺謙 蟹江敬三さんに涙の呼び掛け“現場で待ってるから”

[ 2014年5月14日 05:30 ]

蟹江敬三さん「お別れの会」に参列した渡辺謙

蟹江敬三さんお別れの会

(5月13日 東京・青山葬儀所)
 お別れ会では、蟹江さんと親交が深かった俳優仲間らが追悼の言葉を送った。渡辺謙(54)は「今でも“うそだったんだぜ”ってひょっこり顔を出しそうな気がしています。いつでも現場に顔を出していいんだよ。待ってるから」と涙ながらに呼び掛けた。名取裕子(56)は「蟹江さんは本物の役者だから役として生きた時間も蟹江さんの人生となり、1000年以上の寿命を生きたと思います」としのんだ。

 喪主を務めた長男で俳優の蟹江一平(37)は「病室を見舞った時に年収を聞かれ、答えたら“情けねえな”というのが最後の言葉でした」と明かし、「共演させてくれなかった」と話した。遺影は97年に写真家の白鳥真太郎氏が撮影したもので、生前に本人が気に入っていたという。会場では「あまちゃん」など約30の出演作の写真がスライドで上映され、NHKのラジオ番組で蟹江さんが担当した中原中也の詩の朗読が流された。無宗教のため戒名はない。

 ◆主な参列者 石橋蓮司、松下由樹、柄本明、いしだあゆみ、岸本加世子、多岐川裕美、佐野史郎、國村隼、香川照之、中村吉右衛門、角野卓造、水谷豊、大泉洋、江口洋介、前田敦子、草なぎ剛、椎名桔平、山本未来、榎木孝明、塩谷瞬、永島敏行、市毛良枝、高橋由美子、斉藤由貴、高畑淳子 =敬称略、順不同=

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