年度トップはプライムのみも テレ朝社長「収穫の多い1年」

[ 2014年3月25日 16:07 ]

 テレビ朝日の2013年度の平均視聴率がプライム帯(午後7~11時)で2年連続開局以来2回目のトップを獲得することが濃厚になった。25日に同局で行われた定例会見で明らかになった。

 24日現在で、プライムは12・2%でトップ、全日帯(午前6時~翌日午前0時)では7・7%、ゴールデンは11・8%としており、日本テレビに続く2位となっている。プライムも、2位の日本テレビとは0・2ポイント差と僅差になっているが、このままの順位で終了することが濃厚。

 同局は昨年度、ゴールデン(午後7~10時)、プライムで首位を獲得し、1959年の開局以来初となる2冠に輝いた。2013年の年間視聴率でも、ゴールデンとプライムの2冠を獲得。1月クールでは「相棒」を始めとしたドラマや「報道ステーション」「スーパーJチャンネル」といった報道番組などは好調の番組もあるが、全区分で2位に甘んじており、それが2年連続2冠を逃す要因となったようだ。

 後退とも取れる結果だが、早河洋社長(70)は「検討だと思う。13年度は報道系、サッカーやフィギュアのスポーツ系、『相棒』や『ドクターX』などのドラマ系、バラエティーのほうも少し疲労感は出てきているが、単発ものが引っ張ってくれたという印象。すべてのジャンルが活況を呈したと言っていい」と前向きだ。

 開局55周年のキャンペーンが終了し、60周年に向けて全区分でのトップ獲得を目指すことを掲げている同局。「早朝帯や昼などの課題は見つかったし、バラエティーも新規開拓をしないといけない。しっかりとしたヒット番組を作るのは時間がかかる。じっくり腰を据えてやっていきたい。常にトップ争いができている局というのが目指すところ。2013年度は収穫の多い1年だった」と年度を振り返った。

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2014年3月25日のニュース