第2の愛之助発掘へ 松竹がこども歌舞伎スクール開校

[ 2014年1月19日 05:30 ]

こども歌舞伎スクール「寺子屋」の参加希望者向け説明会で、演技の指導を受ける子供たち

 歌舞伎興行を担う松竹が4月から開校する、こども歌舞伎スクール「寺子屋」の入校希望者向け説明会が18日、東京都中央区の同社稽古場で行われた。世襲が主の歌舞伎で、一般家庭にも門戸を広げることなどを目的に開校し、子役に必要な作法、技術を指導。

 説明会には、歌舞伎界以外の出身で人気俳優となった片岡愛之助(41)に続く未来のスターを夢見る子供たちが集まった。

 スクールのカリキュラムを監修する歌舞伎俳優の中村梅玉(67)、片岡秀太郎(72)が見守る中、子供たちが、見えや立ち回りに挑戦。愛之助や市川海老蔵(36)のファンという、さいたま市の小学3年生、江利川輝君(9)は「将来、女形として舞台に立ちたい」と目を輝かせた。

 人材確保の狙いもある。優秀な子は人気ミュージカルなどと奪い合う状況にあり、中村勘三郎さん、市川団十郎さんと看板俳優を相次いで失い、将来を担うスターの育成が急務という事情も。

 日本俳優協会会長を務める人間国宝の坂田藤十郎(82)は「プロになる強い意識を持って臨んでほしい。未来の歌舞伎をともに盛り上げていけたらうれしい」と期待している。

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2014年1月19日のニュース