日テレドラマ “赤ちゃんポスト”病院が放送中止要請へ

[ 2014年1月17日 05:30 ]

 親が育てられない子供を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院は16日、日本テレビ系列で放映された児童養護施設が舞台の連続ドラマ「明日、ママがいない」の放送中止を申し入れると明らかにした。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会への審議の申し入れも検討している。

 ドラマは15日に第1回が放映され、平均視聴率は14・0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。「赤ちゃんポスト」に預けられた子に「ポスト」というあだ名が付けられており、慈恵病院は「預けられた子供を傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判。養護施設の描写にも「職員が子供に暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実とかけ離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘した。

 日本テレビは「子供たちの視点から“愛情とは何か”ということを描く趣旨のもと、子供たちを愛する方々の思いも真摯(しんし)に描いていきたいと思っている。ぜひ、最後までご覧いただきたい」とコメントした。

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2014年1月17日のニュース