中村うさぎさん、3回も死にかけた…壮絶な入院生活を語る

[ 2013年11月25日 10:43 ]

かつての容姿は激変したが「生きていることが一番」と語った中村うさぎさん

 原因不明の病気で入院中の作家・中村うさぎさん(55)が25日、フジテレビ系情報番組「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)のインタビューに応じ、3カ月に及ぶ壮絶な闘病生活を振り返り「今は生きていることが一番」などと現在の心境を語った。

 かつて美容整形を繰り返し、ブランド物を買い漁り“美魔女”と呼ばれた容姿は激変、自立することもできず、車椅子姿でカメラの前に姿を現した中村さん。それでも「メキメキと回復しています」と元気に答えた。時折執筆そのもの、自虐的ともいえる表現を散りばめた発言内容は生きるパワーを感じさせ、自身も「生命力は自分でも凄いと思う」と繰り返した。

 大きく変わったのはその「生き方」だという。容貌については「(治療薬の)ステロイドの副作用で顔が丸くなってしまった」と説明しながらも「自分で“コロコロ”をやっています」と美容器具で顔をなでる仕草も。美魔女とよばれていたことには「限界もある」「年には勝てませんよ」と悟りの境地に達した?ようで「生きていることが一番」と力説。

 さらに1997年に結婚した同性愛者の男性が車椅子を押し、看病に尽くしている姿も紹介され「この人がいなかったら死んでしまっていた」「夫がいて良かった」と語り、その関係についても「家族の絆」であると説いた。

 「3回も死にかけた」という中村さんだが、現在は一般病棟に移り、作家としての生活もスタートさせた。書くスピードも以前のようにはいかない。それでも「書かなければ自分の価値はない」「死にかけたことをネタにしなくちゃ」と続け「書いているうちにこの体験の意味がわかってくると思う」と信じ「何かのメッセージを発信したい」と、そのどん欲さは中村さんそのものだった。

 中村さんは9月中旬、一時心肺停止に陥り、大学病院のICUで治療を受けていることを知人で、タカナシクリニック院長の高梨真教氏がブログで明かしていた。当初、運動神経の障害で四肢に力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」「スティフパーソン症候群」などが疑われたが、明確な診断には至らず。同29日に20日ぶりにブログを更新していた。 週刊誌など3本の連載やブログは再開しているものの、出演中の東京MXテレビの情報番組「5時に夢中!」(毎週月~金曜後5・00)は休んでいる。

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2013年11月25日のニュース