韓国国防省、不祥事続発で「芸能兵士」制度を廃止

[ 2013年7月18日 12:10 ]

Rain(ピ)

 韓国国防省は18日、兵役に就く歌手や俳優らが一般的な国防任務の代わりに芸能活動を通じて軍の広報を行う「芸能兵士」制度を廃止すると発表した。最近、無断外出など芸能兵士の不祥事が相次いで発覚し「国民の信頼を失ったため」としている。

 芸能兵士の正式名称は「国防広報支援隊」。国防省が運営するテレビ・ラジオ放送の出演や、兵士向けの公演などが任務で、1996年に導入された。

 しかし、6月下旬に芸能兵士らが地方公演後に飲酒したりマッサージ店に出入りしたりする姿がテレビで放送された。1月には日本でも人気の歌手Rain(ピ)が、軍の規律に反して公務外出中に人気女優とデートしていたことも発覚し、芸能人の「特別扱い」に批判が高まっていた。

 国防省は今月18日、無断でマッサージ店に出入りするなどした芸能兵士8人の懲戒処分を発表。同制度を廃止し、所属する兵士を全員、8月1日付で一般部隊などに再配置すると明らかにした。(共同)

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2013年7月18日のニュース