菅野美穂 もらい泣き「私が同じ立場なら…1年持つかな?」

[ 2013年5月22日 06:00 ]

木村秋則さん(左)のリンゴ園に苗木を記念植樹した阿部サダヲ(中央)、菅野美穂

 映画「奇跡のリンゴ」(監督中村義洋、6月8日公開)の上映会が21日、ロケ地の青森県弘前市で行われ、主演の阿部サダヲ(43)と菅野美穂(35)が出席した。

 絶対不可能とされたリンゴの無農薬栽培に成功し、映画のモデルとなった同市の木村秋則さん(63)と妻の美千子さん(63)も来場。収穫までの苦悩の10年を振り返り、観賞後に涙をこぼした。木村さんは「まともに見ることができなかった。阿部さんと菅野さんが、私たちの味わったことを、同じように演じてくださった。ありがとう」と頭を下げた。

 美千子さんは映画初観賞。感動のあまり言葉も出ない様子で、花束を贈った菅野は「2人の役がやれて凄くうれしいです。ティッシュが欲しい」と、もらい泣き。美千子さんからティッシュを手渡され、涙を拭った。

 3年前に脳卒中で倒れ、車椅子の美千子さんを優しくいたわる木村さんに、既婚者の阿部は「言葉がなくても通じ合う2人に憧れる」。先月2日に堺雅人(39)と電撃結婚した菅野も「ステキなご夫婦。ああなれるとは思わないけれど…」と、理想の夫婦像を重ねた。

 木村さんは栽培に成功した88年まで、10年間をほぼ無収入で過ごした。それまで、リンゴの無農薬栽培は周囲の理解を得られなかった。菅野は「私が同じ立場なら夫を支えると言いたいけど…なってみないと分からない。1年持つかな?」と苦笑し、夫妻の苦労を思いやった。

 公開を記念して、木村さんのリンゴ園に苗木を植樹。菅野は「また成長を見に、ここに来たいです」と話した。

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2013年5月22日のニュース