志ん生直弟子、手話落語普及…古今亭円菊さん死去

[ 2012年10月14日 06:00 ]

13日に死去した古今亭円菊さん

 名人志ん生の直弟子で手話落語の普及などにも尽力した落語協会の古今亭円菊(ここんてい・えんぎく、本名・藤原淑=ふじわら・しゅく)さんが13日午前9時、多臓器不全のため入院中の東京都北区の病院で死去した。84歳、静岡県出身。

 通夜は16日午後6時、葬儀・告別式は17日午前10時半から、いずれも東京都荒川区町屋1の23の4、町屋斎場=(電)03(3892)0311=で営まれる。喪主は長男で弟子の古今亭菊生(本名藤原浩司=ふじわら・こうじ)氏。

 「お若伊之助」「八五郎出世」など笑わせてホロリとさせる人情噺(ばなし)が得意だった。名人を背負って寄席通いした苦労が手話や施設慰問、古今亭の人情噺の確立につながっている。その名は浅草公会堂前のスターの広場の手形顕彰とともに残る。

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