玉置浩二 全11曲の初セルフカバーアルバム コブシも披露

[ 2012年9月9日 06:00 ]

初セルフカバーアルバムを発売する玉置浩二

 「安全地帯」の玉置浩二(53)が他アーティストへの提供曲を初めてセルフカバーしたアルバム「OFFER MUSIC BOX」を10月24日に発売する。中森明菜「サザン・ウインド」、V6「愛なんだ」など全11曲。全提供曲160作の中から特に思い入れの強い作品を自ら選曲。それぞれの歌の思い出や秘話を明かした。

 「サザン・ウインド」はオリコンチャートで3週連続1位になった大ヒット曲。玉置が最も多く提供したのが明菜への計7曲で「当時両方とも超多忙のすれ違いで、ほとんど話したことはなかったんだよ」と振り返る。原曲よりもアップテンポで軽快に仕上げた。

 玉置の変わった歌声を聴くことができるのは、93年に香西かおり(49)が日本レコード大賞を受賞した「無言坂」。玉置がサビで、珍しく演歌調にコブシをまわしているのは貴重。当時の思い出は「香西さんが受賞した瞬間、テレビで“玉置さん、ありがとう!”と感謝してくれたことがうれしかった」という。

 今回のセルフカバー集は160ある提供曲から「詞に感銘を受けた作品を中心に選んだ」と説明。その象徴的な歌がアルバムのトリを飾るビートたけし(65)の「嘲笑」だ。少年時代の思い出をつづったたけしのエッセーに感銘を受けて作曲したもので「お渡ししたら、2番を作詞してくださった。歌ってくれた時はうれしかったなあ」と感慨深い表情。壮大なバラードに仕上がっており、ファンの間で「玉置さんの声でも聴いてみたい」と熱望されていた隠れた名曲だ。

 「雨音はショパンの調べ」で知られる小林麻美(58)の「哀しみのスパイ」は松任谷由実(58)が作詞。スタジオ入りした時に2人から和菓子を勧められたそうで「ロックの世界しか知らなかったから、レコーディングスタジオに和菓子があるなんてね。違う世界があると感じたよ」と秘話を披露。TOKIOに提供した「NaNaNa(太陽なんていらねぇ)」は、2年前にフジテレビ「FNS歌謡祭」で一緒に歌う予定だったが、玉置が体調不良でドタキャン。生放送中に長瀬智也(33)が「玉置さん、まだ間に合います!」と呼びかけ、厚い信頼を感じさせた歌。V6「愛なんだ」と同様、ノリノリのバンドサウンドに仕上げている。

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2012年9月9日のニュース