たかみなソロデビュー決定 総監督就任に続くサプライズ

[ 2012年8月26日 06:00 ]

ソロデビューが決まった高橋みなみ(右)は前田敦子とうれし涙を流す

AKB48東京ドーム公演2日目

 AKB48初の東京ドーム公演の2日目が25日に開かれ、高橋みなみ(21)のソロ歌手デビューが発表された。アンコールでの電撃発表に、何も聞かされていなかった高橋は号泣。前日に「AKB48グループ総監督」への就任が発表されたのに続く、連日のサプライズ。目標だったソロシンガーへの扉が開き「夢の場所で夢がかなうとは思ってもみなかった」と喜びを爆発させた。

 前田敦子とのデュエット曲「思い出のほとんど」を、涙を流しながら歌った高橋。前田が感謝の気持ちを高橋に伝え、客席も感動に浸っていた時だ。前田が「秋元先生から、たかみなにプレゼントのVTRがあるの」と突然言った。

 目を丸くする高橋の背後にある大型ビジョンに登場したのは、白人の男性。誰かと思いきや「ユニバーサル・ミュージック最高責任者 マックス・ホール」の文字。ソロデビュー決定と分かった高橋は、前田と抱き合い「うぇーん」と声を出して大泣き。ホール氏がVTRで「われわれとともに、あなたの歌を世界に届けていきましょう。高橋みなみさん、ユニバーサルへようこそ」と話すと、客席の盛り上がりは最高潮に。前田が「たかみな、おめでとう!」と言うと「みなみコール」が湧き起こり、高橋は「本当に皆さんのおかげです」と4万8000人の大観衆に頭を下げた。

 ユニバーサルには、憧れの歌手中森明菜(47)が所属。高橋がアイドルを目指す原点となった歌曲は、中森の「DESIRE―情熱―」。母親がカラオケで歌う姿を見て「私もこんなカッコイイ歌を歌ってみたい」と思った。デビュー後も「尊敬する歌手は明菜さん」と公言。思いは今も変わらない。

 デビュー日など詳細は未定だが、ユニバーサル関係者は「ロック歌手に育てればおもしろい。プリプリしたアイドルソングよりもロックが似合う」とソロプロジェクトの青写真を示唆。劇場公演ではソロでロックナンバーを歌い、ユニット「ノースリーブス」でもロック調の楽曲に挑戦している高橋。4人組バンド「flumpool」のファンとしても知られるだけに、AKB初のロック歌手になりそうだ。

 今年2月にはスポニチのインタビューに「高橋行ってこい!とみんなが背中を押してくれた時が来たら頑張りたい」とソロ歌手への思いを吐露。自身がけん引してきたAKB48がグループとしての夢をかなえた今、ソロ活動へ歩みを進めるのは絶好のタイミングだ。

 24日の「AKB48グループ総監督就任」に続く連日のサプライズだったが、高橋は「自分の夢も、AKB48としても頑張っていきます。総監督として」と言い、笑った。そして大島優子(23)に「あの言葉を聞かせて」とせがまれ、昨年の選抜総選挙から言い続けてきた自らの信念を胸を張って言った。

 「努力は必ず報われると、私はこれからも人生をもって証明します!」。観客の誰もが拍手を送った瞬間だった。

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2012年8月26日のニュース