落語もできます 「米朝アンドロイド」に複雑「やっぱり嫌やな」

[ 2012年7月23日 17:40 ]

落語を演じる自身にそっくりな「米朝アンドロイド」(左)を見詰める人間国宝の上方落語家、桂米朝

 人間国宝の上方落語家、桂米朝(86)にそっくりで、落語も演じる人間型ロボット「米朝アンドロイド」を石黒浩大阪大教授らが制作し、大阪市内で23日、米朝立ち会いの下で報道陣に披露した。

 着物姿で座布団に正座した等身大のアンドロイドは「たけのこ裁判」という小話の一部を“実演”。まばたきしたり、笑みを浮かべたりと表情豊かで、手を口元に運んで酒を飲む格好など、落語家らしいしぐさも。

 「部分部分は確かによう似てる」と評価した米朝は、ロボットの動きに見入るうちに「だんだん似てきたな」。最後に「やっぱり嫌やな」と複雑な心境を漏らし、周囲を笑わせた。

 8月1~9日に大阪市内で開かれる「米寿記念 桂米朝展」で展示され、小話のほか落語「看板の一」も上演する。

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2012年7月23日のニュース